編集者な日々(1) サイテーションチェック
みんなで本を書いておりその編集役となっている。珍しい機会なので、こうしたら楽だったというのをある程度メモしておこうと思います。
単なる備忘なので、書き方も内容もいつもにも増して適当です。
米国の判例を引くときは、サイテーションをつけなければいけず、それのチェックは編集者の仕事となります。
大量に数字、英語をチェックしなければならないので、とりあえず楽な方法が必要。
(1)判例の記載箇所の検索
まずは、チェックする判例のピックアップ。
サイテーションには、数字が含まれているので、これを検索することにします。
Wordの検索(ctrl + f)で、オプションの中から、Wild cardを使用するを選択し、検索語を
[0-9, 0-9]
としてやる。
これで「半角の数字または全角の数字」があれば全部拾ってくれる。
これでとりあえず判例を見つける。
(2)はたくり
見つけた判例をとりあえず全部取り出したい。
こういったときに便利なのが、クリップボードの遍歴をとってくれるソフト。以前紹介のはたくりを使用。
過去のはたくりの紹介
こいつを起動しておき、先ほどの検索でサイテーションのところにきたら、判例とサイテーション部分に分けてコピー。これで記録をとってくれる。
(3)一覧表の作成
判例とサイテーションの一覧を作る。
さきほどの遍歴をはき出す。はたくりからWordかEmEditorに貼り付ける。その際、はたくりの設定で行末に改行がない場合に「改行する」としておくと便利。
これで、
判例名
サイテーション
判例名
サイテーション
・
・
・
という一覧ができるはず。
数が多くなければ、これを手作業で
判例名<タブ>サイテーション
判例名<タブ>サイテーション
判例名<タブ>サイテーション
・
・
・
という並びに変えて、エクセルに貼り付ける。多ければEmeditorのクイックマクロなどを使用。
過去のEmEditorの紹介
これで一覧表の完成。何の本かばれそうだな。
例
Cheff v. Mathes | 199 A.2d 548 (Del. 1964) |
Unocal Corp. v. Mesa Petroleum Co. | 493 A.2d 946 (Del. 1985) |
Unitrin, Inc. v. American Gen. Corp. | 651 A.2d 1361 (Del. 1995) |
Moran v. Household International, Inc. | 500 A.2d 1346 (Del. 1985) |
Carmody v. Toll Brothers, Inc., | 723 A.2d 1180 (Del. Ch. 1998) |
Quickturn Design Systems v. Mentor Graphics | 721 A.2d 1281 (Del. 1998) |
Revlon, Inc. v. MacAndrews & Forbes Holdings, Inc. | 506 A.2d 173 (Del. 1986) |
Paramount Communications, Inc. v. Time, Inc. | 571 A.2d 1140 (Del. 1990) |
Paramount Communications, Inc. v. QVC Network, Inc. | 637 A.2d 34 (Del. 1994) |
Blasius Indus., Inc. v. Atlas Corp. | 564 A.2d 651 (Del. Ch. 1988) |
MM Companies, Inc. v. Liquid Audio, Inc. | 813 A.2d 1118 (Del. 2003) |
Unitrin, Inc. v. American Gen. Corp. | 651 A.2d 1361 (Del. 1995) |
Omnicare, Inc. v. NCS Healthcare, Inc. | 818 A.2d 914 (Del. 2003) |
In re Toys "R" Us, Inc. | 877 A.2d 975 (Del.Ch. 2005) |
ま、一覧表である方が人とも情報を共有しやすいですしね。
(4)チェック
これをプリントアウトして、手元に置いてチェック
レキシスかウェストローあたりで、先ほどコピーしたはたくりをペースとしてチェックしていく。
こんな感じでやったら多少楽でした。
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