2008-05-27

編集者な日々(2) 単語帳の作成

英語で習った内容を日本語で出版するので、翻訳が必要。この訳が場所によってずれるのは極力避けたいところ。


条文でも契約書でも判例でもないので、まぁ、読んでわかればいいというものの、結構ちゃんとした本になる(はず)なので、できるだけ訳はそろえたい。

本文中、英語を併記する場合、「日本語(英語)」という書き方をすることにしている。たとえば「取締役(director)」のように。単純だが、実は訳がずれていると明らかに読み手にわかっちゃう、実務上はあまりよろしくないやり方(笑)。

特に何人も担当者が章を分担して本を作成している今回のような場合、超危険。なので、無論基本ルールは読んでわかればいいというものにしてあるのだが、さはさりながら・・・

編集者としては、ちょっとでもあわせたくなるものです。

というわけで今日は単語帳を作りました。その方法を記しておこうかと思います。

1 単語を拾う

検索するのは上記のようなパターン。解析すると、日本語、全角括弧、半角英語となっているわけですね。

なので、この流れになっているところを、検索して、それをコピーしてやる。

具体的な作業は下記。

(1)まずは、例によってはたくり起動!

(2)で、ドラフトのワードファイルを開く。

検索は、以下で行いましょう。

(3)まず、全角括弧「(」がたまに半角の人がいるので、これがないかチェック。

検索画面で半角全角を区別するオプションにチェックを入れた状態で、ドラフト内の半角括弧「(」を検索してやる。で、必要に応じて全角に置き換え。

これで、拾いたいところは、日本語、全角括弧、半角英語の流れになっているはず。なっていないものは無視(笑)。

なお、全角括弧にそろえたいのは、下のワイルドカードと半角括弧が結構めんどくさい関係だから。全角使えるって結構便利です。

(4)単語の検索

今度は、半角全角区別のオプションを外して、ワイルドカードを使用するというオプションにチェック。

その上で、「([a-z,A-Z]」で検索してやる。これは、全角括弧の後に半角の大文字又は小文字のアルファベットがくるものを検索という内容。

これで必要箇所を探してコピー。ひたすら繰り返す・・・・・・しんどいけど、文系の限界(笑)。

2 単語の整形

例によってEmEditorで整形。

(1)EmEditorを起動し、はたくり(行末に改行がないときは改行を入れるオプションを使用)を使って、先ほどコピーした単語を全て貼り付ける。

(2)その上で、日本語と英語の間の全角括弧をタブに置き換えましょう。エクセルを使うためにね。

置き換えは、正規表現を使用する、とした状態で、

置き換え前 (     ・・・・全角括弧
置き換え後 ¥t    ・・・・タブっていういみ

これで一発ですね。

で、これを全部コピー。

3 エクセルに貼り付け、使いやすくする

(1)エクセルを起動し、先ほどコピーしたのを貼り付ける

(2)一番上に一列空白行を追加し、タイトルをつける。

章番号

日本語

英語

1

取締役

director




こんな感じ。

(3)で、一番上の行にオートフィルターを適用してみる。

メニューから、データー>フィルターー>オートフィルター

これで欲しい章だけ表示することができる。その章にたとえば色をつけると(上のペンキマークのアイコンとかで)、全体表示に戻したときに、自分の章だけ色がついていて、他の章の人と折衝がしやすい仕組み。

英語・日本語での並び替えと合わせると、だいたいやりたいことができてくる。

ま、書くと単純なんですが、数が多いと大変。今日は700個くらいの単語帳でしたが、しんだ。時間は3時間くらいのものでしたが、指が、指が、、、、ま、その後このブログを書けるくらい(笑)死にました。

指がつって頭がもうろう・・・となったときに考えたのは、日本にいたときは秘書さんとかパラリーガルの人にお願いしていた(方法とかは自分で考えるが)作業を自分でやると死にそう。改めて感謝の念がわきました。



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