米国版Wii
先日アメリカ版Wiiを購入した。
Wii というのをご存じだろうか。ファミコン・スーパファミコンで有名な京都の花札屋、任天堂の最新ゲーム機である。昨年の年末商戦で、日米市場に登場したのだが、それ以来、未だに大人気となっている。
ファミコン・スーパーファミコンで成功した任天堂も、その後の機種は、プレステ1・2の前に惨敗。所詮花札屋・機械大好き人間の多いソニーには勝てないのかという感じであった。セガもついでに消えちゃったし。リビングに置くゲーム機で、惨敗した任天堂は、やむなく携帯機種に活路を見いだし、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDSを売り上げの主力に据える。そんな携帯ゲーム市場にも、ソニーはリビング戦略で成功した高性能機種で攻め込んでくる。ソニーのPSPである。やはり、ゲーム屋は、複合巨大企業に勝てないのか。SEGA同様、ゲームソフト会社になって、何ならニンテンドー・セガ・ホールディングス設立か?との推測(根拠なし)すらしていた。
そんな、風前の灯火とも思われた任天堂であったが、そこで土俵際の粘りを見せる。まずは、高性能はもう十分との市場の空気(個人的にはまだまだほしいのだが)を読んで、メイン画面外に活路を見いだしたDSがPSPを返り討ち。返す刀で、画面の外まで動きを広げたWiiを発売。Wiiは、今のところ、同時期に発売された(能力的には圧倒的に高性能の)PS3を完全に凌駕している。
これは、個人的には意外であった。高性能好きの僕は、PSP、PS3がなんと言っても主力で、それを予算の関係上買えない子供向けが任天堂商品と思っていたのだ。現状、結論からいうと、このような重厚長大ヤマト路線は既に本筋ではなくなっているらしい。そういえば、数年前、ドラクエの剣をテレビの前で振るうゲームが一部マニアに受けていた(超ほしかったが、仕事のため断念。残念。)が、あるいはこれの前兆だったのか。http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20031106/toy130.htm
そんなこんなで、年末にPS3(無論マイクロソフトのなんちゃらも)がたたきのめされるのをみて、Wiiがほしくなった。ええ、転びましたとも。だって、Wiiの広告とか見ているとみんな体動かして楽しそうだし、今を逃すとゲームにふける生活はもう来ないかなって・・・。というわけでスーパーファミコン以来の任天堂ゲーム機購入計画発動!
ところが、マンハッタン中探し回るもない。売っていないのである。人気の割に、品がない。任天堂の生産設備不足か?いやいやCPUは、PS3、Xbox 360と同じ、IBM製品。アップルに見捨てられたPower PC設備はあいているはずだから、そんなはずもないだろう、等と一人でぶつぶついいながら探すもない。トイザらスで店員に恥ずかしがりながら聞いたのに、ないって。いつ入荷するかもわからないとのこと。
結局、年末はあえなく断念。
ところが、ふとしたことから、2月頃、この思いが再燃。今度も町中を探すも見つからず。仕方がないのでネットに手を出す。例によって、日本より高い。先日書いた友人の結婚式での帰阪が迫っていたので、日本で買おうかとも思ったが、リージョンコードがあるそうな。DVDについているあれですな。日本のWiiは日本のソフトしか遊べない。DVDプレーヤーならいざ知らず、Wiiのリージョンコードを外す技術が簡単に流通しているか疑問であったし、何より、この年になるとそういったことに手を染める気力も時間もない。
それ以前に、ネットでも新品は在庫がないと表示される。そこでやむなくオークション。こっちでオークションといえば、Ebay。Yahooは、日本では例外的に勝ちましたが、本国では負けちゃったんですね。昨年来ebayでいくつかの製品を購入して、トラブルも経験済みの僕に恐れるものはない。
というわけで、日本の定価より高いWii中古を購入することになりました。オークションで大量に流通している(大体5分に1つくらい流れている)ので、しばらく見てみるが、すべておしなべて高い。直前に3倍くらいにふくれあがり、全員が見落とす出品ということはさすがにない。
少しでも競合が少ない商品を買わなければ損がふくらむ、とせっぱ詰まる。ゲーム機なのにね。
ところで、こちらは、落札後の送料が高い。今回で平均30ドルくらい。しかも受け取りまで1週間。とすると、Wiiの部品を分けて買うということは考えられず、むしろまとめて買う方がまだまし。
というわけで、少しでも競合が少ない複数のソフトがついている抱き合わせ販売にターゲットを絞る。ゲームの相場が1つ50ドルなので、クソゲーリスクを考慮して1つ30ドル上乗せまでOK、ただし毎回任天堂ゲームの初期の名作といわれるゼルダは絶対含まれることというルールを自ら作り、落札にチャレンジ。
そんなこんなで落札したのが手元にあるWii。ちなみに、その後大阪梅田ヨドバシカメラでコントローラーを追加購入。そのときなかったヌンチャク(コントローラーの左手に持つ部分。別売りの悪徳商法)もNYで探すこと3週間ついに手に入れ、いろいろ、装備も整った感じ。
ところでオプションといえば、一度こてんぱんにたたきのめされた任天堂。今回は、独自規格を採用せず、パソコンの標準に完全にあわせてきています。メモリーカードはSDメモリ、無線機能も普通のルータに対応、USBもついていて、ネットを見るときのブラウザもOpera(パソコン用マイナーブラウザ)ほんとパソコン互換品?ってかんじです。よって、買わなければいけないのはコントローラーくらい。とはいうものの、ヌンチャク1つ、Wiiコントローラー*3、ファミコンみたいなクラシックコントローラー1つを追加で買ったので、全部で2万円近い出費。昔ならスーファミ買えたよ!
さて、そんなWii。どんなゲームがあるか見てみると、大きく分けて、Wii用の新規開発ゲーム、と昔のゲーム機(ファミコン・スーパーファミコン等)用のゲームをオンラインでダウンロードする方式のゲームの2種類。Wii用のゲームはそんなに大きくないのだが、体を動かすのはこっち。とりあえずはWiiスポーツというやつを楽しむ。
WiiスポーツがWiiの名声を高めたゲームなのであるが、本当にすばらしい。テニス・ボクシング・ボーリング・ゴルフ・野球など本当にスポーツをしている感覚に近い。テニスではフォア、バックの動きの違いは無論、強弱、振り遅れ・引っ張りも思うがままである。ボクシングでは3分で汗だくになるし、翌日はちゃんと筋肉痛にもなる。昔ゲームセンターで体感ゲームをしたのがもっと手軽に、もっとリアルに家で楽しめる感じ。ちなみに我が家では、テニス、ゴルフは僕が強く、ボーリングが引き分け、ボクシングは妻の圧勝(一度も勝ったことがない)・・・・・。まぁ、推して知るべしって感じですね。
今までは、このスポーツをメインに楽しんでいた。一応勉強も必要なので。ところが、今週は1週間の春休み。Spring breakってやつですね。これを機に、待望のゼルダに取りかからない手はないと、勉強の遅れを取り戻す計画をさらに遅らせ、ゼルダ始めてみました。最初の3日くらいで20時間くらい費やして、どうやら2-3割突破した模様。攻略本がなく、ネットの攻略ページの文字情報を頼りに動いていること、操作をとまどうことがあったこと(何ができるかわからないところがある)等もありますが、なんせ、全文英語。これはいたい。しかも、くだけた英語。amは、ainになるし、them は’em。単語もつながっちゃって表記される。わかるかっちゅーの。音読してみて意味がわかるところも多々。しかもよんだ内容をはなから忘れる。英語は覚えられないからねぇ。
でもいい勉強です(?)。休みには英語にふれないかと思ったが、こんなに身近でふれるとは。今後もゼルダには精進したいところです。
ところで、最後に。ダウンロードするゲーム。Wiiによるネットサーフィンで任天堂のページにいったところ、日本語も表示できた。そこにはダウンロードできるソフトのタイトルが列挙されており、悪魔城ドラキュラ、ごえもんのからくり道中、ファイヤーエンブレムなどなつかしいゲームがたくさん。是非ダウンロードしたいと思ったのですが、英語Wiiでは、英語のゲームしかダウンロードできない。
ダウンロードは、ダウンロード時にクレジットカードかプリペイドカードで支払いをする必要があるから、コピーできず、リージョンコードみたいなプロテクトは不要なのに。日本のソフト会社もアメリカのソフト会社も世界で売ることに異を唱えるはずがないのに、誰が制限したいんだろう?日本語版です、英語版ですってしっかりダウンロード時に忠告すれば足りるんじゃないだろうか。非常に疑問の残る対応ですね。
もし、日本で購入を考えられている方がいれば、幸せをかみしめつつご購入ください。
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