2007-03-04

米国law school出願 (効率的なApplication作成 6 Acrobat-1)

Application本体の作成にAcrobatを使うと、データ上で作業するために、修正がしやすく、また使い回しもしやすい。周りで同時にApplicationを出す人がいると、使い回しによるメリットを実感することができる。

Acrobatは、Adobe社から出ているソフトで、PDFの作成・編集をすることができる。なお、PDFを閲覧するために利用されるAdobe Reader では以下の作業はできないのでご注意を。また、以下の説明は手元にあるバージョン6(最新版ではない)をもとに記載している。

一般に、PDF(Portable Document Format)といって何を思いつくだろうか。紙の代わりに配られるもので、編集ができない・難しいフォーマットという感じだろうか。最近は官庁などでの採用が進んだ結果、従来紙でしか配られなかったものをネットで配る際に利用されてきている。仕事で使う際も、自分のドラフトで相手に原本を与えたくないことをしめす場合にPDFでドラフトを配っている事務所もある。また、ご丁寧にパスワードロックまでかけている事務所もある。

そんな使い方がされているPDFであるが、米国のLLMでも紙のApplicationの書式に代わるものとして広く利用されている。Applyする人は、これをダウンロードして、必要事項を記載する。手書きや、タイプライターでの記載も禁じられていないが、文字の見やすさ、編集・使い回しの容易さからすると、Acrobatで記載するのが一番容易なのではないかと思う。

ここで必要となる機能は、そんなに多くない。テキストボックス(付箋)が使えれば基本的に作業は可能である。Applicationの記載欄に透明の付箋(テキストボックス)を貼って、文字を記載すれば足りる。

一応、使ったことがない人(私自身ほとんど使ったことがなかった)のために操作を説明すると、

1 まず、PDFをダウンロードしてHDDに保存する。以前記載したように大学ごとにApplicationの期限を付したフォルダ (071201 NYU等) を作るのがおすすめ。そしてそれを開く。

2 Acrobatの方では、ツールバーを準備する。高度な編集というツールバーを表示させると、テキストボックス(デフォルトでは黄色で、T+と書いてあるアイコン)があるのでそれを使う。

3 PDFファイルのたとえばNameのところにテキストボックスを一つ作り、名前を記載する。従前の記載通り、はたくりを使っていれば、そこから必要情報を選択してペーストする。

4 その後、テキストボックスの枠および背景を透明にする。チェックボックスを右クリックし、プロパティを表示する。表示方法のタブの太さを0とし(これで境界線の太さが0となり境界線がきえる)、塗りつぶしの色を、カラーなしとする。不透明度は100のまま。これでできあがり。

なお、フォントの指定方法はわからない。ただ、経験上、ワードから書式付きでコピーするとワードの書式になるので、どうしてもフォントを指定したい場合は、これによることにしている。

5 これで1箇所分ができあがる。これを必要箇所すべてで繰り返す。

若干でも楽にする方法としては、透明の付箋をデフォルトにするというのがある。具体的操作は、先ほど作成した付箋を右クリックし、「現在のプロパティをデフォルトにする」を選択する。これでT+のアイコンが黄色から灰色に変化するはず。これで次からは、自動的に透明の付箋ができあがる。

2校目以降の作業については、1校目のチェックボックスをcopy/pasteする方法と、はたくりを使いながら新たにチェックボックスを作っていく方法があると思う。いずれでもいいと思うが、私個人は後者を採用した。

6 できあがったものを印刷する際には、ctrl+pで表示される画面で、印刷対象を「文書と注釈」とする必要がある。先ほどの付箋は注釈という名前が与えられているのである。逆に言うと、このように書き込んでもいつでも注釈なしのバージョンも印刷することができる。

ついでに、Letter size/A4のフォーマットの違いに対処するため、ページの拡大/縮小は、用紙にあわせるとしておくのがいい。

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