2007-03-31

出国準備 家探し 1

留学出発前のだいぶん前にカタをつけてしまいたい事項に、留学先での家探しがある。NYでの留学中の家探しについて若干見聞き・体験したことを記してみたい。


一般的な時期・方法

時期は、1ヶ月前通知等を考えると、6月頃であろうか。ニューヨークの場合、大学の提供してくれる物件とは別に探す場合、標準的な方法は、他の留学生等から聞いた不動産屋にコンタクトし、物件一覧表を送ってもらい、ピックアップし、現地を訪問の上契約という流れではないだろうか。

これは後ほどということでとりあえず、大学提供物件について。

大学提供物件

入学が決まるあたりから、大学による奨学金や家の手配についてのメールが来るようになる。この大学提供の物件でレンタルするというのはLLM生全体で考えると相当な割合を占める。

大学提供の物件はあまり安くないとか、ぼろい・きたないとかいろいろはなしはある。家族を連れているならやめた方がいいというアドバイスや、バーの前に引っ越してしまわなければいけないのではという不安感もある。私はこれらのアドバイスを受けて大学提供の物件には入居しなかった。

明け渡し時期

これらのうち一番気になる、バー直前の引っ越しを強要されるという点は、手続を踏めば回避できるようである。また、家賃については安くないという批判があるが、やはりそれでも一般の物件に比べると安い。

ただ、物件探しの時点でNYに2年以上住むことが決まっているならば、大学提供物件にして引っ越すというのはやはりめんどくさそう。ただ、この場合もこちらに来て物件を探せるので、気に入ったものを探しやすいメリットはある。また、所詮留学中。そんなに荷物もないので引っ越しも大がかりにはならないというのもある。

大学に近い

個人的に一番のメリットだと感じるのは大学に近いこと。当然ではあるが、結構大事なポイント。LLMの留学は、ほとんどの時間本との格闘である(本人の英語能力・集中力その他能力によるが・・)。特にネットサーフィンしながら、YouTubeみながら、メールやりとししながら、勉強というながら勉強が身についてしまっている人の「勉強」時間は想像していた時間を遙かに超える。お休み・ご褒美のためではなく、勉強のために留学してきたのだと言うことを強く感じさせられる。

そうなると、自然、勉強環境に一番近いというのは相当にメリットなのである。渉外の人が事務所に近いところに住んでいることが多いのと同じ理由。。。。。

もっとも、そのような寂しい理由だけではなく、大学のイベントに参加しやすいというのもある。大学の授業は、月曜日が一番多く、火曜・水曜も普通にあって、木曜日ちょこっと(またはなし)、金曜日なし(一部ありの人もいる)というのが一般的なLLMのスケジュール(少なくとも私の大学の場合)。で、木曜日・金曜日は何をするかというと、大学が遊び・交流のイベントを大量に入れてくれる。留学生交流会みたいなものですね。一応なんかつまむものと飲み物が出る感じのものが多いです。

そのイベントは大半、大学か大学周辺で行われます。授業がない日に大学周辺でこういうイベントが行われるということはどういう事か?大学周辺に住んでいないと、行くのがおっくう、ということです。特に家族ずれで大学から離れた場所に住んでいると、授業のある日しか大学に行かない。授業のない日にそんなことされても、、、という感じ。

その結果、毎回出席している人とは自然、交友範囲に大きな差が出る。次の学期になって取る授業がかわるととたんによくわかる。むろん、英語が何も苦にならず、話題豊富で自分がしゃべるのを止められない!というタイプの人はいいと思うが、通常は、何らか場を設定してもらって何とか外国人の知り合いを増やしていくタイプの人が多いのではないだろうか。一般的な傾向だからこういう会も催されているのであろうし。

そう考えると、大学に近く、他国の留学生(大学周辺が多い)とも仲良くなりやすいというメリットは大きいと思うので、大学周辺に住むというのももっと積極的に考えていいように思う。家族づれの場合、奥さんが大学主催の英会話教室に通うと言うことが一般に行われているが、大学が近いと結局そちらからもメリットがある。

なお、ミッドタウンに比べると物価も安い気がするが、これは10ブロック違うと結果が違うし、生活スタイルによるところも多いので、一般的ではないかも。

その他の条件は人それぞれな気がします。いろいろ情報を集めてみてください。

2007-03-30

出国準備 F1/F2 ビザ取得

現在の米国留学に当たりもっとも気を遣うのがVISA。

通常は、F1ビザを手に入れ、留学に望む。独立のビザ資格を取得しない家族がついてくる場合は、家族用のF2ビザも手に入れる。

昔は面接を必要としなかった(いきなり行って、書類を投げ込むだけだった)F1・F2ビザも(9.11後の)今は面接が必要で、大使館・領事館の面接日を予約して面接をする。東京の大使館は、混んでおり、面接の日を入れるのが大変なうえ、当日も建物の周りや中でずいぶんと待たされる。所要時間はだいたい昼前後までが通常。ただこれは延びる可能性があるので、仕事をちょっと抜けていく、または遅れて仕事に行く場合は、余裕を持っておくべき。

経験上、面接は朝一に入れてしまうのが良く、それが無理でもある程度早い時間がいいと思う。細かいシステムを運用しない米国の象徴のように、9時の人も9時15分の人も同じ列に並ぶ。9時15分の人が先に入り口にたどり着けば再起に処理されることになるので、あまり待ち時間というやつが関係ない形となっているのだ。

質問官は、日本語を話せる人もそうでないひともいる。従って質問が英語になる場合もあるが、あまりひるむ必要はない。まだまだ日本。日本人が英語ができないことが十分にわかっている担当官しかいないと思う。

ポイントとなるのは5年のビザをもらうこと。
1年ビザと5年ビザがあるのだが、何もしないと、どちらに割り振られるかは運。
1年だと、バーの直前にいらぬ心配をしないといけなくなるので、2年留学を考えている人、米国は(または留学自体)1年だがバーの受験を考えている人は最初から5年をくれと言うのがいい。ビザは年々厳しくなる方向で、よくわからないタイミングで勝手に扱いをかえられたりするので、最初から5年をもらっておくのが一番。
私は最初1年で出されたが出国直前で取り直して5年とした。2年目研修予定というメールをプリントアウトして説明して5年に変えてもらった。これで通るのであるから、2年目研修予定というので足りるのだと思う。

ビザについては日本で活動しているビザ取得専門米国弁護士という人たちが事務所に解説にいらして散々脅された。5年より1年が簡単という話をしていたので1年としたが、印象としては5年も1年も変わらない感じ。ロースクールの信頼感というのはやはり相当にある。お金も積んでいるのを見せるわけだし。普通にやっていれば大きな心配はないと思うので、5年を目指すべきである。(記載の趣旨は、自己の1件の経験を伝える点に尽きます。専門でもなんでもなく、思うだけなのでこの記載をもとにもめられても責任は持ちかねます。あくまで自己責任でお願いします。)なお、いろいろな書類を補足説明書としてつけて提出するという技は当初ここで教わった。その意味では来ていただいた意味はあった。なお、その後ネットで他にも記載が確認できたので、一般的な情報と理解し、ここに記載している。

その他の書類としては、お金があること(残高証明)、事務所のサポートがあること等の書類を添えた。大学からの書類(I-20の前提書類)も添える。いずれも自分以外が発行する書類であるので、日程に余裕を持って行動する必要がある。

大体1週間から10日くらいでビザが添付されたパスポートがかえってくる。名前等重要な情報が間違っている場合があるとのことなので要確認。米国は、自分が間違った場合も、担当官は容赦なく、入国者を責め立てる。英語で説明しないといけない上、入国時にもめるのは大変おっくうだから、ぜひ確認して間違っていれば訂正しておくべき。おそらく再度並び直ししかないのかなと思うが・・・ (要確認)

最後にI20であるが、パスポートと同じく入国時には手元に持っておく。出国時に要求されなかったのをいいことにスーツケースに入れておいたところ、入国時に別室行きとなってしまった。長時間のフライト(しかも私はエコノミーであったので)のあとアラブ人ばかりの別室へ連れて行かれて数時間待たされた上、横柄な係官にこづき回されると、留学初日からけちがついた気分になるので要注意。

2007-03-29

米国law school出願 合格率を上げるためにできること

合格はどのように決められるのか、一義的な答えというものは聞いたことがない。おそらく、学校によっても、選択者によっても違うと思う。その中で、こういったことが影響している・こうするといいというような話を聞くことがある。たとえば・・・


(注) 選定方法については、いろいろ噂・デマが流れると思います。この記載自体、デマのたぐいということなのかもしれません。ただ、私が出願したときは、ネットである程度網羅的に書いたものがなく、信憑性はともかく何か留学した人の書いたものをみたいというのがあったので、あえて書いてみました。人によって見解も違うと思いますし、間違っている点がある可能性も大いにあると思います。その点をご理解いただいてお読みいただければと思います。

●弁護士(法曹)有利○
あると思います。アメリカの人の感覚では、大学+JD=弁護士で、LLMはその後。いくら頭で他の国は違うと思っても、なんせアメリカンスタンダードな人達なので無意識に考慮してそう。

要項上も法律の素養は要求されていますし、Barを受ける際にも法律教育の有無というのは問われるので、やはり形式要件として法律の素養というのは問題となるのでしょう。

●大学名重視△
あるかわかりません。周りは驚くほど東大ばかりです。東大以外は留学するなと???、といいたくなるくらい。同じ大学の少数者を見つけるとうれしくなる。

でも、よくよく考えると出願者層でも相当多そう。そこからの倍率ではどうかわかりません。渉外のwebみてるとどうしても東大出身者はおおいし、裁判官・検事・官僚・企業派遣も東大が多いのは、LLMの段階以前(入社・社内選抜)で東大重視があるからともいえそう。実際みんなそつなく賢いし、しょうがないのかも。

●大学の成績重視△
LLMによると思いますが、僕が受かっている(15校以上出願し、結果が出たもののうち半数くらい受かってます。放棄も多数したので、最終的な結果を覚えていない。)以上、大学によって重視しないところの方が主流なのではないかと。

●研修所の成績・2回試験の結果×(せいぜい△)
周りを見ている限り、重視しているようには思えません。日本の司法試験の倍率が3%位であったことくらいは、日本人の選抜担当は全員知っている感じです。その中での上下を問うても仕方がないと思っているのかもしれません。

●TOEFL・英語力◎
相当重視していると思います。知り合いの法曹うちでTOEFLが良く(CBTでAll 26, 270くらい)あって受からなかったという話は聞きませんし、いい点の人はたいがい多数受かっています。プリンストンレビューのアンケート結果も参考になると思います。ただ、周りで結果を提供したという話は聞かないので母集団は限られていると思います。

帰国の人も驚くほど多いです。安心感を与えるという意味ではアピールすべき点なのかもしれません。

●コネ◎
あります。毎年固定数の人数を送り込む企業があります。また過去に実績がいっぱいある大事務所はやはり有利だと思います。

名前を知っているというのは安心できますし。選抜担当者の知り合いからの推薦状というのは、同じ意味で相当効くと思います。

人づてに聞いた話ですが、知り合いの推薦だとそれだけで安心してしまうとか。何百もアプリケーションを見る中では、知り合いの名前は光るのでしょう。

ただ、これだけで受かるというような強いコネを持っているのは少数派です。また、この部分でプラスが全くなさそうな人も多数受かっています。

渉外事務所のコネの強さについて。渉外事務所は、寄付をしているので一定数の議席を持っているという話があります。一部外資系事務所など特定のものを除いて、会社の議席ほど強いものではないと思います。最低議席をもっているものの、何が最低議席かは誰も知らず、最低議席以上どの程度受かるかは年によって違うという感じだと思います。

相当仮想の世界かもしれませんが、国内渉外系については、以下のように理解できるのかもしれません。1年あたりのアソシエイトの人数増加を反映して、現在のところ、留学する1年あたりの人数は、増加の一途です。もし、事務所が寄付をしているとしても減らすインセンティブはないのだと思います。また、法曹同期の繋がりを考えると、他の事務所がどの程度寄付をしているかは、寄付額決定者にはある程度わかっており、議席数が減るような場合は議席を確保するくらいは寄付を増やすのではないでしょうか(推測)。もし、この推測が正しいならば、各事務所の議席数は一定か増加の傾向にあるはずです。

一方、留学にいく人がどの大学に行くかについて、ランキングに忠実に従う事を仮定するとします。もし、議席数しか受からないと言うことであれば、毎年上位校の留学者は一定か増加の傾向にある事になります。

留学にいくアソシが、7,8割戻ることを前提にして、各事務所のwebで、各弁護士の留学先をチェックしてもなかなかそうなってはいません。増えたり減ったりです。

実際に某国内渉外大手は、今年NYに集結しており、他の国内渉外の実績を圧倒しています。しかし、昨年の実績を見るとそうでもないですし、風の噂で聞く今年のアーリーの結果もそんな感じでもないようです。とすると、国内渉外の名前は所詮そんなものといえると思います。

これをどう評価するか。仮定がそもそもおかしい・仮定を重ねすぎという批判ですませるというのも十分あると思いますが、もし、もし、仮定がある程度正しいとすると、国内渉外の名前は、議席は、そんなに確実ではないと言うことがいえると思います。

渉外以外で留学を考えている人も、そんなに渉外と比べて不利益だと考える必要もないと思います。むしろ、外資系・企業からの派遣枠の方がよっぽど強いですし、それらの強い枠で来る人は全体では少数派です。

なお、裁判官・検察官も落ちている大学もあれば受かっている大学もあります。絶対的なコネを持っているのは、繰り返しになりますが、少数派です。あれば、あるにこしたことがないが、なくてもたいしたことはない(探せば大学教授・教官等なんかはあるということもあるでしょうし)というのがコネという感じでしょうか。

●とにかく印象に残ることが大事○
先日毎年10通以上の推薦状を書くという日本の教授とお話しする機会がありました。先例のコレポンを見るとこの先生は、すべて推薦状はご自分で起案されるようです(従って中身はわからず)。目立たないと意味がないという感じでおっしゃってました。

先生も選抜担当者ではないので推測の域をでないと思いますが、何年にもわたる経験に基づくものでしょうから多少なりとも経験的・統計的な意味はあると思います。

個人的にも(他にプッシュする点がなかったために)これを重視しました。受かっているということは、何らか意味があるなかなと思っています。

●訪問すること・電話で催促することが大事△
MBAの人たちは一般的なようですね。某大事務所も事務所費用で大学訪問ができるそうです。あってくれる大学も、あってくれない大学も、効果のある大学も、ない大学もあるというのが友人の感想でした。単なる旅行という意味も強いようです。訪問しているのは全体としては少数派だと思います。

前述の先生は、大学訪問や、他の大学受かったんだがいつまで待たないといけない?というような電話をすることが有効だ(早くしないと他にいっちゃうよとせかす)、そういうことがアメリカでは評価されるとおっしゃっていました。別口からもこういう話は聞いたことがあります。

これだけで受かるということはないのでしょうが、願書提出後にとれる数少ない方法ですのでどうしても受かりたい大学がある(その大学が駄目との結果が出ていないことが前提ですが)、どこも結果がなかなかこないというようなときは実行してもいいと思います。

僕自身、留学前にお金を使いたくなかったのと、暇がなくかつめんどくさかったのでこの点は何もしていませんでした。3月半ばまでどこも受からなければ行動する予定でした。

2007-03-28

米国law school出願 (効率的なApplication作成 8 Acrobat-3)

最後はPDFによるデータの取り込み(主にスキャン)について若干の人柱的経験について。

今回の記載は、出願の効率化とは若干異なる方向に脱線しているともいえるが、留学生活ではスキャナが大活躍する。その割に持っている人は少ないし、OCRを活用している人はもっと少ない。留学に関係するということで別項をたてずに引き続き3として記載する。


スキャナによるPDF化

ほとんどパソコンにふれない人でも、スキャナというやつを使えば紙をパソコンにデータで取り込めるという話は聞いたことがあるのではないだろうか。ちまたの本屋でも、スキャナを使った机の上の整理術みたいなものが特集されることが多いので、これを見たことがある人もいるかもしれない。

そんなスキャナ作業であるが、私のような勤務弁護士が仕事で使う分には、仕事場に据え置きのスキャナ付きプリンタを使う(またはアシスタントの人に使ってもらう)事による場合が多く、自分で、家庭にスキャナを置くということはあまり必要としていない。ただ、留学に来るとそうもいっていられないので、効率的にスキャンするにはどうしたらいいか、いろいろ試行錯誤した。

機種の選定

日本にいるときに、個人で購入・使用したスキャナは2つ。1つはPFUのScanSnap(結構昔の機種)およびブラザーの電話付きプリンタ・スキャナ一体型複合機MyMio(2006年頃の製品)。ScanSnapは、スキャナが早いこと、Acrobatがついていることを理由として、MyMioは電話がついていること(子機付き。あまりない)、LANにつながること、ADFがついていることを理由として購入した。いずれも安いというのも大きなincentive になっていたのはいうまでもない。

いずれも製品としてはおもしろく、前者は小さいことメリットを享受できた一方、前者は品質・本のスキャンができないこと・コピーができないこと(当然だが)のがあまり気に入らなかった。後者は電話がついていることという他機種にはないメリットがあり、有線LANを無線化(無線LANコンバーターというカテゴリの製品を使用)してもなお、スキャナ・ファックスを含めたすべての機能が使えることというメリットを享受できたが、何せ遅く、プリントの品質が悪いこと、ドライバのためかシステムとしてあまり安定していなかった事などのデメリットも感じていた。

そんな状態であったので、Amazonでアメリカの値段(同じ製品は日本より若干上、日本にない格安ラインナップもある)を確認の上、複合機をアメリカで買うことにした。アメリカで購入するときに考慮した点は以下の通り。

●値段(何せNYでの生活のセットアップは先立つものの出費が大きい)
●プリンタが早いこと
●スキャナ付き一体機種(ファックスも使えること)、電話がついていれば最高
●ADF(コピー等の時に流すためについているもの。Auto Document Feeder)で比較的多くの紙を流せること
●少なくとも普段使うノートパソコンと接続せずとも家族中が使えること。無線LAN対応なら最高
●日本語の説明書が手にはいること
●紙を本体全面から供給できること(全面給紙。HP以外は最近)

最後の要件のために、とりあえず、日本のメーカーまたはHP(日本で使っていて好印象)とすることが早々に決まる。次に、スピードと、代替インク(エプソンはほぼない)を考えて、キャノン・HPに絞る。結局、対応機種が日本で発売されており、価格.comで評判が良かった機種を買った。性能的にはいいのであるが、インクの消費が早く、またインク代が高い。プリペイド電話みたいな損を感じざるを得なかった。

ただ、当初の目的は、ほぼ果たせた。日本語については、ドライバ、本体の表示とも対応(機械に印刷してあるstopとかは英語のままだが特に問題なし)。ADF・ファックスも問題なし。無線LANについては、予備で持ってきていたノートを一台電源つけっぱなしにすることにして、USB接続のものを購入。費用の問題が大きい。

スキャナーからの取り込みによるPDFの作り方

複合機自体にもソフトが入っており、それでPDFを作ることもできるのであるが、後述のOCRとの相性がよろしくない。現状ではAcrobatから作るのが一番である。

私の場合、無線LANネットワークが家庭にあり、その端末の一つであるノートパソコン1台をUSBで複合機と接続している。そのノートパソコンに複合機のソフト(とくにスキャナ関係)と、Acrobatをインストールする。その上で、紙をセットし、Acrobatから読み込む。具体的には、Acrobatのファイル→PDFの作成→スキャナでスキャナ付属のソフトを立ち上げ、そこで読み取りを行う。

テキストだけなら、白黒がいい。解像度は贅沢に600dpiとしている。これが一番OCRの読み取りがいい。

読み込んだ後に行うのは、サイズの圧縮(ファイル→ファイルサイズを縮小)。Acrobatの過去のバージョンに対応しなくすることによりサイズの圧縮をするそうな。素人目には画像が劣化せずにサイズが小さくなる便利な機能である。

また、授業で配られるプリント(hand out)等英語が書かれているものは、OCR(optical character reader)により、文字情報も抽出している。ノートに貼り付けるためだ。Acrobat 6に付属のもの(文書→Paper capture)で十分に英語には対応できる。その後OCRの読み取り精度が上がったという話も聞くので最新版では日本語も実用的になっているのかもしれない。

なお、OCRで読み取ったテキストは、Emeditor やWordを使って、置き換え・整形するのであるが、それについては割愛する。将来、機会があれば別項で。

このように、OCRが非常に使えるのが英語社会のいいところ。また、圧縮の結果、1ページ100Kくらいの容量にしかならないので、メールで本全体を送るなどというのではない限り、非常に実用的である。

もし、留学して、授業を受けようと思っているならば、是非複合機(家でコピーができるだけでも便利)を購入してOCRにチャレンジしていただきたい。

出願データの保存

これとは全く別の観点から、出願データを保存するという意味でもAcrobatは使いやすい。

オンラインによる出願をする大学が増えているが、データの保存という観点からは、1つの画面ごとに入力例があると後輩としては助かる。

私の場合、先輩から紙で画面ごとにプリントアウトした例を見せてもらうことができ、司法研修所の名前が入りきらないときにどのように記載するか(結論としては、適宜省くか、頭文字だけ取るか人により異なる)、学歴をどの順番で記載するか、事務所の住所をどのように記載するかなど基本的でどうでも良さそうだが気になるというような情報について貴重な先例を見せていただいた。

従って私も何らかの形で次に伝えたかったのであるが、それを実現するにはAcrobatが一番使いやすかった。画面の入力シーンでAdobe PDFを使って印刷すればいいだけであるから。

今であればIE7.0を使うことにより右端が切れることもないので、さらにいいのではないだろうか([別項]参照)。

なお、WordやIEを使っている場合、Acrobatのプラグイン機能を使ってPDFを作る方法と、プリンタとしてAcrobatを指定することによりPDFを作成する方法がある。前者の方が本来は筋が良く、書式構造をきちんと保持したPDF、動画付きのPDF等を作ることができる。

しかし、現在までそれらを保存する要請に迫られたことはない。そのような純文系の人間にとっては、サイズが一番小さくなり、かつ、汎用性が高く(どのソフトでも同じ手順でできる)、途中で失敗する危険性のきわめて少ない「プリントアウト手順を利用し、プリンタでAdobe PDFを指定」というのが一番使いやすい。こちらの使用をお薦めする。

最後に若干ではあるが出願関係の話に戻って若干ほっとした。タイトルに偽りなしとさせていただく。


2007-03-27

Word: 書式の詳細設定の表示・非表示

Word: 書式の詳細設定の表示・非表示

書式の詳細設定:Shift + f1
作業ウィンドウの表示・非表示:ctrl + f1

Tips
新しいウィンドウで開く alt + w → n

前回いろいろ文字書式をいじるショートカットについて記載しましたが、Wordには文字書式だけではなく、段落の書式や、インデント、セッションの書式など様々な書式が存在します。

書式の詳細設定

それらのうち主なものを表示してくれるのが、書式の詳細設定。メニューでいうと、「書式→書式の詳細設定」(alt + o → v)です。これのショートカットはShift + f1。コマンドを実行すると右側に作業ウィンドウが表示され、その中に書式が表示されます。

ワードを使っていて、他の行ではうまくいくことが、特定の行だけうまくいかないということがあります。Wordが癖があるといわれるゆえんです。ただ、それは大抵コンピューターの故障でもバグでもなく、単に書式・設定がずれているということが多いです。

書式については、とりあえず、うまくいっている行とうまくいっていない行についてこの書式の詳細設定で見比べてみてください。

新しいウィンドウを開く

一度にうまくいく行と、うまくいかない行を表示したいときは、同じ文書を別のWindowで表示するといいかもしれません。「ウィンドウ→新しいウィンドウを開く」(alt + w → n)。(Tips)

うまくいくと、WordのWindowのタイトルが、「ファイル名:1」と「ファイル名:2」となっている二つのウィンドウが表示されると思います。

これは同じファイルを開いているウィンドウが2つあるというだけです。片方で入力・編集すれば、即座にもう一つのウィンドウで反映されます。高解像度のモニタを使っているなら、積極的に使うと作業効率が増すと思います。一方モバイル用のノートパソコンではかえって邪魔かもしれませんのでお好みで。

作業ウィンドウを消す

さて、書式の確認が終了したら、もう右に表示されている作業ウィンドウに場所を占拠してもらう必要はありません。消えてもらいましょう。「表示→作業ウィンドウ」(alt + v →k)。ショートカットはctrl + f1

作業ウィンドウは、書式の詳細設定だけではなく、ヘルプ等様々な情報を表示する目的で開かれます。いかなる目的で開かれた作業ウィンドウもこの操作で消すことができます。

解像度が低いモニタ(モバイルノートなど)では、この作業ウィンドウは邪魔以外の何者でもないので、使い終わったらさっさと消したいものですね。

今回は、書式の詳細設定の表示、およびそれに関係する2つの操作について記載しました。ご理解いただけましたでしょうか。


2007-03-26

米国law school出願 (効率的なApplication作成 7 Acrobat-2)

Acrobatは、Application本体の作成以外にも、願書の注意事項を読む際にも活躍する。一般的に、会議で配られる配付資料、名刺等の整理にも通じる技術かと思うので、PDFを読んで、メモを書き入れるということについて、具体的方法を記載する。

なお、前回に引き続き環境はAcrobat 6である。


Acrobatの特徴は、PDFを加工できることである。様々な加工技術が用意されているが、今回の目的で使うのは、メモを書き入れる技術である。

1 付箋

前回紹介したのと機能的には同じ。テキストボックスを使う。

Application用の願書(その他書類難でも)を読んでいる場合、左右の余白にコメントを残したくなる。教科書を読んでいる際に横に書き込むのと同じだ。特に資料が英語であるときに日本語でキーワードが隣に用意されているのは後から読み返す際に大きな助けになる。

これを実現してくれるのがテキストボックス。この場合は、付箋的な使い方であるので、背景を透明にしないのがいいと思う。個人的には、願書を読む際のほか、会議でもらった名刺一覧をスキャナでPDFに取り込んで、適宜メモなどを書き足すことにしていた。名刺ソフトもいいが、仕事場で使うには、追加のソフトなしで作業できる必要があるため、このやり方はとても気に入っていた。

すぐ隣にコメントできないときは、線引きツール(同じ高度な注釈ツールバーの鉛筆マーク)で引っ張って余白に書くこともできる。

アクロバットには、別の機能として注釈を入れる機能がついている。これを活用すると、場所を取らずにコメントを入れることができる。ツールバーでいうと「注釈ツールバー」にあるノートツールを使うというものである。これを使うとコメントをつけたところには吹き出しがつき、その内容は余白部分に表示される。内容を表示しているwindowは動かすことができるのでこれでも良いのであるが、個人的好みでは付箋。直感的なのである。

2 囲い

普通に教科書を読んでいるときには下線を引いて本を読んでいく。これに相当する機能が、囲いだと思う。

ツールバーでいうと、付箋(チェックボックス)の横についている長方形・楕円などを書く機能。読んで、重要な段落ごと、この長方形でくくってしまうのがいい。

実はAcrobatには、蛍光ペン機能もついている。ノートツールと同じ注釈ツールバーの「テキストをハイライト表示」(Tマーク+付箋の色)である。

Wordで文書を読むときは、ハイライトをするが、PDFの時はほとんど使わない。それは文書の読み方の違いによる。

Wordで文書を読む際は、page up/page downを使いながら読む。そうすると、常に本文にカーソルがある(テキストをすぐに選択できる)ことになる。そのため、本文をハイライト表示をするのが容易なのである。Wordで読む際にマウスのスクロール機能を利用しているときは、本文に戻るのが一手間(本文のクリック)いるので若干様子が違うのかもしれないが、個人的にはそのような場合は少ない。

一方、Acrobatで、文書を読むときに、本文のテキストを選択しながら読むことはまずない。そもそもPDFが画像で作られている際にはテキストを選択することができないし、テキストを編集しないようにロックがかかっているものも大量にある。自然、キーボードのpage up/page downを利用する場合でも、テキストを選択している状態にはならない。

ハイライトはテキストを選択してから行う動作であるのでこの手間、うまくいかない場合の多さは致命的である。

そういったこともあり、アクロバットに下線・ハイライト的なものをしたいときは、囲い(長方形ツール)を使っている。

3 ショートカット・Tips

ワードに比べてマウス操作が要求されることが多いAcrobatではある(もともとMacの世界の産物なのでしょうがないとは思う)が、使えるショートカットも存在する。


(1)表示倍率変更

幅に合わせる ctrl + 2

解像度が低いパソコンでPDFを読む場合、「幅に合わせる」という表示倍率で読むのが効率的である。この表示は、横幅とAcrobatのwindowをあわせる。これにより左右にスクロールしない範囲で文字最大になる。ショートカットは、ctrl + 2

全体表示 Ctrl + 0

一方、引いて1枚全部を見たいときもある。その場合はctrl + 0。1枚の用紙全部を画面に表示することができる。

倍率の変更

拡大するのは、ctrl + +、縮小するのはctrl + -。変更倍率は25%程度。でも適宜切りがいい数字で、元の倍率次第で幅は異なる。


(2)表示の向きの変更

A4/Letter縦表示が続く中、グラフなど一部A4/Letter横表示のページが混じる場合がある。この場合の操作は2通り。

ページの向きの変更

ページの向きを変えるときは、文書→ページ→回転shift + ctrl + r)。これにより、指定するページの向きを変えることができる。

スクロールさせていくとわかるが、縦のページにいきなり横のページが混じることになる。今後当該ページを表示する場合、常に横表示となるメリットがある。縦の用紙の中に、用紙の大きさを変えない横の用紙を挟むというのは紙にはできない芸当であり、電子媒体の良さを感じるときである。また、Wordよりもこう言ったことは圧倒的にAcrobatがやりやすい。

一方、印刷の時に不都合が生じる可能性がある。印刷の時は、A4/Letter縦にずっと印刷していく。そのため、ページにあわせて拡大縮小という設定(前回参照)にしておけば端が切れることはないが、小さく表示される。A4/Letter縦の横幅に制限されるのである。文字の大きさが問題ない場合、プリントアウトを読んでいって紙・ファイルの向きを変えなくていいメリットがある一方、縦表示の他のページより文字が小さくなる点で不都合が生じる。

表示の向きの変更

これに対して、読むときに、一時的に表示の向きを変える方法がある。右回転・左回転でそれぞれ shift + ctrl + +/-である。メニューでいうと、「表示→表示を回転」。

これにより、当該PDF全体をくるっと回転して表示してくれる。当然次のページでは元に戻す作業が必要になるし、次に開いたときにも同じ操作が必要。

その一方で、印刷の時は、文字が小さくなる不都合がない。


(3)表示方法の変更

画面の右下を見ていただきたい。水色の四角い箱が表示されているコーナーがあると思う。それをマウスでクリックすることにより表示方法を変えることができる。Acrobat 6の場合左から、単一ページ、連続ページ、連続見開きページ、見開きページである。連続見開きページは超解像度用だと思うので残り3つについて一言ずつ。なお、メニューでは表示→ページレイアウトで同じ作業ができる。

単一ページ

これは、ページを強く意識した表示形式で、別のページを一緒に表示しない方式である。つまり、スクロールしていくときも、ページ1が表示されている間は、ページ2は一切表示されず、ページ1が尽きたときに、ぱっとページ2に変わる。ページ2が表示され始めると、ページ1はかけらも見えなくなる、というもの。

Textを選択できるPDFでctrl + a ですべてのテキストを選択しても、当該ページのテキストだけが選択される。

これのメリットは、page up/downによる閲覧と親和性が高いこと。ページの余白が画面の中央に来ることはなく、新たなページの1文字目は常に画面の上部にしか表示されない。

特に、Ctrl + 0で、ページ全体を表示している場合、2ページ後を表示したければ、page downを2回押せよいななど、本に近い感覚で使いやすい。

個人的には一番気に入っており、この表示方法で通常使用している。

連続ページ

これは、Word(印刷レイアウト)と同じイメージである。ずーっと同じペースでスクロールする。Ctrl + aで全文を選択した場合は、PDFファイル全体のテキストが選択される。

人のパソコンを見ているとこの表示方法になっていることが多いが、個人的には、PDFのTEXT情報を加工して別ファイルを作りたいとき以外は利用していない。

見開きページ

これは、単一ページの2ページ版。2ページ横に並べて、page up/downで2ページずつ後退・進行する。

最近のパソコンは、ワイド画面である。特にVista自体がそれを推奨している感もあるので、今後ますますこの動きは加速するように思う。その場合に便利なのがこの表示形式。

私の感覚に合わないのが、1ページ目の表示。1/2ページを表示してくれればいいのに、なぜか右側に1ページ目だけが表示される。その結果、常に右が奇数ページ・左が偶数ページとなる。本を開く感覚を実現したかったのだとは思うが、表示領域の無駄。一番いっぱい表示される(何せファイルを開いたときは常に1ページ目)のに、そのときに画面の半分を無駄に使うという設定になっているのが理解できない。どこか設定をいじれば直るのであろうか。。。

まとめ

今回は、PDFファイルをパソコンで見て、読んで、メモを取るということについて、Acrobatをどう使うかについて記載した。
パソコンの解像度が許す環境にある人は、是非、画面で作業することをお薦めする。目には確実に悪いが、次回記載予定のPDFによるデータの集積の観点からは非常に効率的である。

2007-03-25

Word: 文字の書式変更(フォント選択・文字書式全般・書式の解除等)

若干マニアックかな・・・

フォント:ctrl + shift + f
 フォントの拡大:ctrl + shift + >
 フォントの縮小:ctrl + shift + <

文字書式全般の変更:ctrl + d
書式のすべて解除:ctrl + space
英文字の大文字小文字変更:shift + f3

Tips
f4の使い勝手
Escの使い勝手


フォント関係

今のフォント状態はどうみる??

Wordで文字を入力する際、インストールしたままの状態(default)では、日本語がMS明朝(マイクロソフトの明朝ですね)、英語がCenturyというフォントを使うことに設定されている。文字の大きさは10.5ポイント。これらの情報は、画面上部のツールバーに通常表示されている(表示されていない場合は、ツールバーを右クリック→書式設定)。

これらのフォントを変えたい場合には、通常、このツールバーのフォントの種類、大きさをマウスで変更してやればいい。ただ、英語と日本語を混在する形で記載していくと思いの外フォントを変更する機会が多い。そういった場合は、フォント操作のショートカットになれてしまうのが一番。

フォント操作のショートカットは実はたくさん種類がある。今回は、そのうち5つだけ紹介します。

1.フォント選択:shift + ctrl + f

shift + ctrl + f (fontのf)を押すと、通常MS明朝(またはCentury)と表示されている箇所にカーソルが動く。 その後のキーボード操作は以下のような感じ。

① 一覧から選択 F4

ここでの操作はf4。Windowsではf4は結構使える。何に使うかというと、このような一覧表(プルダウンメニューという)をウネーって動かすため。IEでネットサーフィンをしているときも、f4を押すと、上部のURL(アドレス)欄のプルダウンがウネーって動く。

今回の場合、フォントの一覧が表示される。この作業は10秒近く待つこともあるが気長に待っていただきたい。一覧が展開されたら、その中で上下(↑↓)で表示したいフォントを選択してエンターキーで選択する。

② フォント名の直接入力

実は、この選択、名前がアルファベットで始まるものの場合は、頭文字を入力するという方法も使える。ためしに、法律文書でよく使われる”Times New Roman”という書式を選択してみる。

まずは、shift + ctrl + fでプルダウンに到着。

そこで(日本語入力モードになっていない事を確認の上)、t(times new romanのt)を入力。

すると、他のTから始まるアルファベット順で上に表示されるフォントが入っていない限り、times new romanが選択される。あくまで外人には直感的に使えるようになっているのである。

③ フォントの大きさ変更 F4/数字入力

このフォント欄で、tabを押すとフォントの大きさ(当初10.5と表示されているところ)に、カーソルが移る。ここで数字を入力するか、F4でフォントのサイズを入力するかすると、フォントのサイズを変更することができる。

一覧を見ると、10.5より小さいのは、10, 8, 6となっている。一覧表から選択する際は、この一覧表にある数字しか選べない。

しかし、数字を入力するときは、これ以外の数値を入力することもできる。たとえば9と入力すると、フォントの大きさは9になる。

④ その他アイコンを選択 Tab

さらにtabを何度か押すと、その横のBold, Italic, Underlineなどのアイコンにどんどん焦点が移っていく。これらをここから選択することもできる。選択したい場合は、スペースキーを押す。

⑤ キャンセル Esc

何か変更しようと思って、カーソルを上に持って行ったものの、何もしたくなかったということがある。そんな場合は、Esc。Escape(エスケープ)で逃げちゃいましょう。もとの本文にカーソルが戻ります。

ちなみに、このEsc。結構いろんなところで使えます。「~します。いいですか? はい・いいえ」といった答えで「いいえ」を選択したい場合もEsc.
また、ブラウザでネットサーフィンをしていて、なんだか表示されないからもういいや、キャンセルってときもEsc.

とにかく何か、「やめ」っておもったときは、EscでEscape。逃げ出しましょう。外人には直感的だと思いませんか?

tabで移動、spaceで選択、Escでキャンセル。(Tips)


2.フォントの拡大縮小 ctrl + shift + >

上記のように、上のツールバーから変更することもできるフォントのサイズですが、これは変更する機会が多い。ということで、直接フォントのサイズを変えるショートカットです。

フォントの拡大:ctrl + shift + >
フォントの縮小:> ctrl + shift + <

いずれも、フォントの一覧で表示される数字が上下します。従って10.5ポイントから1つフォントを縮小すると、10、2つで8になります。


3.文字書式全般の変更 ctrl + d

こんな個別なのではなく、文字書式全体を確認・変更したいという場合もあろうかと思います。また、変わった書式設定はどんなものができるか確認したいというのもあるでしょう。そんなときは、以下。

文字書式全般の変更:ctrl + d

これで、上のメニューでいう、書式→フォントと同じ画面が表示されます。隠し文字も、上付、下付も完璧ですね。


4.すべて解除 ctrl + space

いろいろ書式をいじりすぎた。すべて解除したいというときは、ctrl + space。 これで見慣れた、MS明朝・10.5ポイント・黒字が戻ってきます。


5.英文字の大文字小文字変更 shift + f3

ちょっと変わったところで、英文の形式変更。たとえば、car→Car→CARと英文では、3形式大文字小文字の組み合わせがありますが、これをいちいち入力して訂正していたのではタイプミスのもと。ショートカットで作業しちゃいましょう。

英文字の大文字小文字変更:shift + f3

一度押すごとに、car→Car→CARと順次変わっていきます。 これは、メニューで言う、書式→文字種の変換、のうち英文のみに特化したものです。全部を見たいときは、書式→文字種の変換(ショートカットでいうと、alt + o→eですね)がいいと思います。

いろいろやりましたが、必要に応じて使いそうなものから覚えていくのがいいと思います。 ちょっとだけ覚えたいというときは、ctrl + d と ctrl + space。何のことかわかりますよね?


2007-03-24

Word: 文字の書式変更(太字・イタリック・下線)

太字:ctrl + b
イタリック:ctrl + i
下線:ctrl + u


今回は、ワードで文書を書いていくとき、文字の見栄えを変更するためのショートカットです。何回か連載していきますが、今回はほんの導入。

太字

文字を選択の上、Ctrl + b を入力すると、太字になります。英語のbold (ボールド)に対応してbですが、日本人にはただ覚えるほかありません。

イタリック

日本風にいうと斜字体ですね。斜めになっているもの。これは、文字を選択の上、ctrl + i。control (コントロール)+ italic のiですね。

下線

ctrl + u。underline (アンダーライン)のu。同様に文字を選択してctrl+uを押せば作動します。

太字・イタリック・下線は、ほとんどの人がショートカットで作業している、ショートカットの王道です。もし、ショートカットを使っていなければこれを機に使ってみてください。

ところでちょっと研究。

上記では書式を変更したい文字を選択の上、作業してくださいと記載しています。これにより選択している文字の書式は完全に変更されます。パソコンで文字を打っていく場合には、まず、文字をすべて打ってしまって、それから編集するのが便利であるといわれているので、その方式による場合、上記方法で問題ありません。

ただ、長文になる場合や、授業中に同時進行的にノートを取っていく場合、あらかじめ書式を決めてから文字を入力していく方が何倍も便利な場合もあります。そのようなときは、これから入力をしたいところにカーソルをあわせて、何も選択していない状態で、Ctrl + b等を入力してみてください。次から入力される文字は、書式変更済みのものになります。(入力直前の書式変更

ここで、注意すべき点を2つほど。(Tips)

(1)まず、カーソルのある箇所で入力する文字の書式はカーソルの直前の文字の書式がそのまま利用されます

従って、太文字の後ろに入力する文字は太文字、通常文字の後ろは通常文字。

この原則を一瞬だけ覆すのが、入力直前に行う書式変更。これはあくまで仮の処理なので、なにも入力せずにカーソルを動かすと、消えてしまいます。

入力したい箇所(場所A)でctrl + bを入力し、文字を入力せずにカーソルを移動した場合(場所Bに移動)、(場所Aにおける)先ほどのctrl + bの効果は失われてしまうということです。もう一度カーソルを場所Aに戻してみてください。上記ツールバーの「b」が押されていない状態(太字設定ではない状態)になってるのが確認できると思います。

(2)次に、段落の書式設定について。

段落とは、エンター「↵」の次の文字から次のエンターまでの一段落。これは常に意識した方がいいので、画面上表示しないという設定になっていれば、表示する設定に変えましょう。操作は以下の通り。「ツール→オプション→表示→編集記号の表示」において「すべて」にチェックを入れてください。今後、すべての編集記号が表示されていることを前提に話をします。

このエンター「↵」も文字なのですが、これはちょっと特殊な文字です。従って書式との関係も特殊。すごく複雑な動きをするのですが、基本的には、エンターの直前の文字の影響を受けるが、それだけではないとだけ覚えておけば足りると思います。ここだけ動きが変わっているということです。


2007-03-23

Word: 保存・名前をつけて保存

保存:ctrl + s
名前をつけて保存:f12


保存

文書を作成した後は、パソコンに保存します。そのときの保存動作は ctrl + s。ワード以外もほぼどのソフトでも使えるショートカットです。ちょっと打ったらすぐにctrl + sを押すように癖をつけておくと、不慮のフリーズ時もあわてずに済みます。

名前をつけて保存

これに対して「名前をつけて保存」というのがあります。これは、今作業をしているファイルに名前(もし既にファイル名があるなら別名)をつけて保存するというものです。操作はF12。キーボードの上部についているもので、これ1つだけで実行可能です。(忘れたときは、ファイル→名前をつけて保存のキーボード操作。alt + f→a)

既存のファイルを開いて、名前をつけて保存を選ぶと、別名で保存してくれます。これは具体的には以下の作業を意味します。

例:
元のファイルA (内容a)に、文章をタイプすると、ファイル名A(内容a’)になります。ここで別名保存を選びファイル名Bで保存すると、ファイルA(内容a)、ファイルB(内容a’)の2つのファイルができます。

言い換えると、
A(a)→A(a’)としたところで、別名保存を選ぶと→A(a), B(a’)

ここでポイントは最新のファイルはBの方であり、Aは古い内容のままであるということです。

名前をつけて保存の使い道
名前をつけて保存の主な使い道は、2つ。

①既存のファイルを開いて別名保存、と②添付ファイルを保存。

①既存のファイルを開いて別名保存

既存のファイルを使い回す際には、旧ファイルを別名保存してから作業を進めるのが効率的。そのときに活躍するのがF12。

別名保存を忘れた==

もし、別名保存を忘れて作業をしてしまってもあわてないことが肝心です。ファイルを閉じていなければ、元のファイルも、最新のファイルも保存できます。

手順は以下の通り。

(1) 現状のファイルを別名保存(例:ファイル名B)。

この状態ではファイルA、B(最新の内容)。開いているのはB

(2) さらにそれを別名保存(例:ファイル名C)。

この状態で、ファイルは、A, B, Cが存在し、現在開いているのは、C。

(3) その後、Cで、操作の取り消し(ctrl + z)をひたすら押してファイルを開いたときまで戻して、保存の上、ファイルを閉じる。

この段階で、ファイルはABC。Bが最新の内容、Cが元のAの内容となっています。

(4) ここで、エクスプローラを開いてA(旧)を削除し、CをA(新)に名前を変更します。

そうすると、ファイルA(Cから変更、新), B(最新の内容)の2つができあがります。その後はBで作業を進行することができますね。日付等のプロパティは変わってしまいますが、内容が失われるよりましだと思います。

②添付ファイルを保存

メールの添付ファイルを開いてそれで作業をしたい場合も、F12。これをしないと、次にファイルを開くときに見つからないおそれがあります。

では、添付ファイルを開いているのに、F12をおさず、ctrl + sで通常保存してしまったとき、どのように探すか。とりあえず3つ方法があります。

(1) ワードの最近使ったファイル一覧から探す
ワードのメニューの「ファイル」の中には最近使ったファイルの一覧があります。ここにあれば一番簡単に見つかります。見つかり次第、別名保存してください。

(2) 最近使ったファイル
Windowsの最近使ったファイルを使う方法もあります。スタート→最近使ったファイル の順で検索してみてください。ここも見つかり次第別名保存。
この方法は、ワード以外も使えるところがいいですね。

(3) ファイル検索
エクスプローラのファイル検索を使う方法です。

まずは、検索用エクスプローラを立ち上げます(Windows キー+f)。
そして、ドキュメント検索か、すべてのファイル検索で、使用日時を絞って検索してみてください。使用日時、変更日時(最後にファイル内容が変わって保存されたとき)などの日付が使いやすいと思います。
検索範囲は、すべてのHDDとするのがいいと思います。

このように身近な機能の保存と名前をつけて保存。皆さんも是非ショートカットキーで作業してみてください。

2007-03-21

Word: レイアウト(印刷、下書き、Web)

印刷:ctrl + alt + p
下書き:ctrl + alt + n
Web:alt + v → w


初回はWordのレイアウト。入力する画面の表示方法です。

Word の画面表示(レイアウト)は、いくつもあります。ワードの上部にあるメニューの表示(v)をマウスでクリックすると、どんなレイアウトがあるか確認できます。

そのうちの代表的なものが、印刷した状態を見せてくれる「印刷レイアウト」、下書き用の「下書き」。

印刷レイアウト

印刷レイアウトは、その名の通り、印刷したらどんな状態になるか見せてくれる画面です。これで入力されている方も多いと思います。常に完成型が見られるというメリットがありますね。

その一方、余白が表示されるために、画面を有効に使えないというデメリットがあります。一番大きなデメリットであるページの上下の余白は、ページの間をクリックする(tip!)ことで非表示とできますが、横はできない。また、表示速度がおそいというデメリットもあります。

この表示にするには、ctrl + alt + p

+ 同時押し
なお、ここで「+」を使っている際には同時に押してください。
押し方は、まずctrlを押す。それが離れないようにしながら、今度は別の指でaltを押す。さらにそれが離れないようにしながら3本目の指でPを押す。
ちなみに、ctrl+ alt+pの場合、僕は、左手でctrl, altを同時に押して、その後右手でpを押しています。

印刷レイアウト以外の表示になっている場合、これで印刷レイアウトに移行できます。

→ 別作業
なお、マウスを使うと「表示→印刷レイアウト」。

この「→」を使っているときは、順番に作業をしてください。この場合、マウスで、ワード上部のメニューの「表示」をクリック。ここで1作業。その後、カーソルを動かして、印刷レイアウトをクリック。これが「→」後の2作業目。こんな感じで。

この操作でも先ほどのショートカットと同じ事ができます。ただ、作業は当然ショートカットが早い。これがショートカットのメリットです。

下書き

表示速度が速く入力に専念できるとしてマイクロソフトから提供されているのが下書き。表示は早く、ページの上下の余白に相当するものも最初から表示されません。
ショートカットは、ctrl + alt + n。印刷レイアウトでこれを押すと画面が変わりますね。
マウスなら、表示→下書き。

ただ、個人的にはこれをあまり使っていない。表は表示できるのだが、画像を表示できないのと、左右の余白が無駄に感じられるから。特にワイド画面を使っていると余計に無駄ですね。

(追加)
ツールー>オプションー>表示ー>下書き表示とアウトライン表示のオプションで、ウィンドウ幅に合わせるにチェックを入れると画面端まで折り返されません。結局これが一番気に入っています。

Webレイアウト

では、何を使うか。個人的に愛用しているのがWebレイアウト。

マウスでは表示→Webレイアウト。

Webレイアウトでは、右端いっぱいまで入力できますし、画像の表示もできる。下書きより表示速度は遅いのですが、最近のパソコンで表示速度が問題になることはまれなので問題なし。

ホームページ (web site)を表示したときのイメージだからこの名前になっているのだと思いますが、いまとなっては、サイトもレイアウトに凝っているので必ずしも、という感じですね。なお、作成されるファイルは普通にWordの(.doc)ファイルで、web用のファイルが作成されるわけではないです。

さて、このWebレイアウト、マイナーなためか、先ほどのようなctrl + alt +…というようなショートカットが準備されていません。

このときにショートカットキーで作業する方法は、2つ。ショートカットキーを作っちゃうか、メニュー操作をキーボードで行うか。前者はまた後日にすることにして、今回はメニュー操作をキーボードでやる方法を。

先ほど書いたとおり、マウスでは、表示→Webレイアウト。これをキーボードでやってみましょう。

良くメニューを見ると、表示は、「表示(v)」、Webレイアウトは「Webレイアウト(w)」と書いてありますね。ここがポイント。

キーボードで操作するときは、alt + v → wとなります。最初は+なので、左手でaltをおし、それが離れないようにしながらvをおす。次は→。一度手を離してwを押してやる。
これでマウスと同じ操作ができます。英語で表示はview, webレイアウトは web layoutなので、v とwなのです。英語版のソフトを使っていると一目瞭然でしかも覚えやすいのですが、日本人には不利な制度ですよね。

無論、いままでのショートカットもこの方法でできます。下書きは alt + v → n, 印刷レイアウトは alt + v → p。ただ、先ほどの特別のショートカットキーの方が1回ですむので早いでよね。

まとめ

ワードファイルを表示した状態で、① ctrl + alt + p、② ctrl + alt + n、③ alt + v → wと順に押してみてください。表示が切り替わることがわかれば今日のショートカットは成功です。


2007-03-20

Word: short cutその他Tips

相変わらず記事が長い。短くてそれでいて若干役に立つ、そんな気軽なカテゴリーとして、Wordのショートカットを不定期で書いてみます。初心者・入門レベル。

今回は、ショートカットとは?そしてTipsとは?


Windowsが爆発的に売れたのは、従前キーボードでしか動かせなかった業務用ソフトをマウス操作で動かせるようにしたためです。マウスだと直感的に、この辺どうにかならない?という期待に応えてくれますからね。

ただ、仕事で使うにはマウス操作は遅い。マウスを使うときには、あまり意識をしていませんが、非常に繊細な神経が必要。

たとえばキーボードは押すだけで良く、これは極端な話、キーの上に重しをのせるだけでいい。押している状態と話している状態しかないのでどのくらいの強さで押すとかいう概念がない。0と1,デジタルですね。

それに比べてマウスは、繊細な動きで求められる地点にカーソルを動かす必要がある。ひたすら上とか右とかに行けばいいのではなく、どのくらい上、どのくらい右かが重要となる。アナログですね。高度な動きで、ロボットとかには難しい。

繰り返し作業が大量に要求される仕事では、これがネックとなる。ばちばちキーボードを打っているときや、考えながら打っているときに、細かいボタンにカーソルをあわせるとか、いちいちそんなことに神経を使ってられない。

そこで、仕事で定型的に何度も使う作業はできるものならキーボードですませましょうとなる。その方が早いし、微妙な神経を使わないから。一種の先祖返り。ベテランと若手の融合。

そのときに使うのがショートカットキー。ショートカットキーは、特定の機能を直接呼び出す特別のキー操作。こう書くと難しそうですが、ぜんぜん。

おそらくみんな使っているのがコピー(ctrl + c), ペースト(ctrl + v), やり直し ( ctrl + z), windowを閉じる (alt + f4)。これらがショートカット。

そのちょっと先、特にWordでしか使わない機能にショートカットキーでアクセスしてみましょう、ついでにその他便利な操作(これをTipsという)も使ってみましょうというのが、このコーナーの目的です。

ネットを検索すればWordのショートカット集などいっぱい転がっています。また、Wordのヘルプから印刷することも可能です。でも、それらは使うものと使わないものが混在。しかも説明があまりない。そこで、不肖私が使ってみた結果、覚えておいた方がいいかもと思ったものをのんびり紹介していきたいと思います。

非常にゆっくりなので、今までマウスしか使ってないよーというひともこの機会に是非試してみてください。

なお使うのは、Word 2003。その他のバージョンでは若干うまくいかない可能性がありますのでご注意を。m(_ _)m

2007-03-17

雪・その後

昨日降った雪。その後もえらいことになっております。

この冬、何度かNYで雪を経験しました。マンハッタンの雪の特徴は、積もっても強制的に溶かされることと、気温が低いのでびちゃびちゃしないことです。

マンハッタンはご存じの通り、人が集まる大都会。自然、人通りは雪によっても消えず、行政当局も車・人の流れを遮らないように雪が降ると雪対策をします。雪が珍しい東京の様に騒ぐわけでもなく、淡々と、機械と薬品を大量投入。

まずは機械でブオーっと雪を蹴散らす。日本も一緒なんでしょうが、当局が除雪機械をもっている地域に住んでいたことがないので新鮮。しかもいろんな大きさの機械をあちこちに投入。海外派遣の米軍のように物量投入。雪が一生懸命降っても、ディズニーランドでゴミをポイ捨てされたゴミのように、地上に落下するたびに、片っ端から係員(機械)に取りのけてられます。さすがに、毎年雪が降る大都会と感心・感心。

これと、相乗効果で使われるのが融雪剤。見た目は、あられ(食べるのではなく、雪と一緒に降ってくるの)かという感じですが、これを雪が降るか降らないかといううちから、地表にばらまく。ばらまく、ばらまく。融雪剤自体が積もるくらいばらまく。するとどうでしょう、氷点下なのに雪が見事に消えてなくなるのです。相当強力な薬なのだと思います。革靴でこの上を歩いた友人が靴が駄目になったといってましたから。僕はもちろん好奇心から素手でさわってみました(そんな人は見たことないのでお薦めしません)が、石灰みたいな感じ。これをコンクリートまで溶けよとばかりにばらまくのですから、氷点下なんか関係なく雪も蒸発(おそらく日光で)。水になることもなく消えちゃいます。

本当に温暖化には無関心のこの国。ヨーロッパと違いゴミの分別も基本なし、温暖化の議論は、ややもすると一部怪しい学者が唱える地球は平らだとの主張ばりの扱いです。昨年温暖化の影響で北極海で何千年かかかってできた氷が溶けおちて、北の方の幅広い地域で地震があったとのニュースがあったのですが、同日に冬の北極航路(カナダの北を通るやつですね)開拓っていって砕氷船が氷をばんばん砕いているのもニュースになっていました。まぁ、寒い寒いNYにいると、ちょっとは温暖化にもなってもらわないとと思いますが、商魂たくましいというか・・・今年夏時間が早くなったのも温暖化で暖かくなったからではないかと勘ぐってしまうほどです。

そんなアメリカが、除雪専門の物理兵器・化学兵器を物量投入するのですから、マイナス10度以下でしんしんと降る雪も一瞬で除去!気持ちいいですねぇ。残った雪も溶けるところまで気温が上がらないから、ぬかるまない。

除雪地域外の道ばたは、雪が残りますが、これが、排気ガスで灰色のパウダースノー。足でさくさく歩いても、けっ飛ばして歩いても、白いスニーカーが灰色に染まることはあっても、靴がびちょびちょにはならない。不思議な感覚。

この国で、雪は災害ではないです。

なんて狭い見聞をクラスの日本人に話していたら、それは大都市だけとのこと。

私のようなマンハッタン住まいは、車もなく電車・バス・タクシーで移動しています。ところが、同じ日本人でもお子さんがいらっしゃる方は半数くらいはニュージャージー出身。

ニュージャージー(NJ)というのは、NYのお隣(西に流れるハドソン川の向かい)にある農業国。NYのスーパーでは「新鮮NJ取れたて野菜!」等という売り文句で野菜を大量に売っています。税金はマンハッタンの半額。もちろん車社会。電車なんてってかんじです。家賃も広さあたりは安いのですが、一軒家(5部屋も6部屋もあるもの!)を借りている人も多く、総額はほぼ同じ。NJ在住の方に伺うと、子供付きの買い物とかは車がある方が便利とのこと。

そんなNJでは除雪もあまり行われず、つるつる滑りながら通学されているとか。そういえば雪ってそんなんだったなぁと他人事として聞いていました。

ところがどっこい、今回の雪は、結構ダメージ大。

まずは、降った量が多い。この冬最多かというくらい。季節外れのどか雪。そのため、同期で春休みを利用して旅行をした人は飛行機の欠航。春休み自動延期。うらやましいんだかなんだか。春休みにご家族がこられていたかたも帰国延期。こちらは家族団らんでいいのかもしれませんが。しかも、なにげにこの時期混んでいるらしく、翌日とかの便は皆さんとれていない。こちらでは春休み、日本人も卒業旅行なのかもしれませんね。

次に、もう今期用の薬を使い果たしたのか(計画性ないからなぁ)、はたまた公務員が自主的に(?)休みにしているのか(働かないんだ、これが)、今回の大事なときに投入される物量が甘い。今回は雪が何日も残ってます。そこで何が起きるか。

春スキーと一緒ですね。昼にゆきが溶けるのです。びちゃびちゃ。

マンハッタンに来た事がある方はご存じかもしれませんが、この町は古いです。しかも作りが適当。地震がなく、地盤が固い(マンハッタンは一枚岩とのこと)から適当な作りで高いビルを建てる。しかも昔の技術。そんなわけで、町中常にどこかで水漏れガス漏れ。管の破裂・煙の噴出なんて日常ちゃめしごと(茶飯事)。こんな町で、溶けた雪がうまく下水に流れるはずもない。交差点は水だらけ。靴は水浸し。

しかも、びっくりしたのは、ビルからの雪下ろしをすること。人が通れないようにテープしているところもあるのですが、そうでないところも、平気で高層ビルから、どーん、どーん。いい感じの重低音。狭くなっている歩道で、土日の観光客が見るから歩道も渋滞。

朝も我が家の雪下ろしの音で目覚めました(そのときは雪が落ちただけと思ってましたが、定期的な音だったのでおそらく雪下ろし)。ちなみにうちのビルは44階建て。直接したに人が通らなくても雪は飛び散ります。私も歩いている時に他のビルの雪下ろしのとばっちりを受けてしまった。

とはいうものの、今年最後の雪かと思うと名残惜しいような。
雪も十分味わったので、次は、いよいよ春ですかねぇ。

さて、花見はどうするか。

2007-03-16

野球の季節到来

はるですねぇ。そうですねぇ。そろそろ近づいてきましたね。えっ何が?
なにゆうてますの!無論我らが世界の阪神の開幕。どうなんでしょうか、今年は?

例年通り、海外生活にもかかわらず毎日スポーツ紙をネットで流し読みしていますが、戦力的には今年はやばいんじゃないでしょうか。

ここ数試合勝ち始めているもののその直前までオープン戦独走の最下位。。。。たかがオープン戦と悠長に構えていればいいものの、古くからのファンには何せトラウマが。弱かった時期でもオープン戦の成績が良かった年と悪かった年を比べると悪かった年の方がリーグでの成績も悪かったという感じ。

ピッチャー

何が悪いのだろうか。一つには井川が抜けたことがある。個人的には、ヤンキースを優勝させてくれたら万々歳なのだが、阪神にはやはり痛い。その他のローテーションピッチャーの故障もあり、開幕ローテーションは、実績のないひとばかり。コンピュータの野球ゲームでも翌年ここまでローテーション変わるようなトレードはしないでしょうって感じ。何せ昨年のローテーションピッチャーで残っているのは長老・下柳のみ。全員がポテンシャルを余すところなく発揮してくれたらいいのですが、なかなかそうはならないのが現実。そうすると、ここは結構つらいです。

ピッチャー関連では、久保田の復調が見られないことも気がかり。復調するってことを前提に報道されている間に復調してほしいものです。でも野球選手はよくわからないまま、突然活躍できなくなったりもするので、もしかしたらこのまま終わるのか?って心配しています。現状、技巧派にはなれそうもないし。。。

今年は太陽に期待。昇れ~~。

野手

でも、なにより大きいのは、野手で結局新たにレギュラーをとれそうな人がいないこと。昨年より上回りそうな気配を見せているのは鳥谷のみ。鳥谷は希望枠で入ってきたものの、関西にあっているか疑問。いついなくなってもおかしくない気がするんです。ずっといてほしいところですが、結局井川みたいにいつかいなくなりそうという懸念がぬぐえない。

そんな鳥谷以外にはレギュラーに上積みの傾向が見られず、赤星はさらに下降、浜中は結局主砲にはなれないのかという気配を見せている。金本、矢野も上積みなさそう。年齢関係なく成長する人はいると思うのですが、今年の金本らに去年以上の雰囲気は感じません。

そんな状況であるのに準レギュラーの突き上げがあまりない。20代前半の野手のレギュラーってもっといてもいいと思うのに、なかなか難しいようです。林は例年通り相当期待させますが、喜田、狩野、桜井といったところは、チャンスをもらっていないとはいえない状況であるのに、結果が残せていない。毎年期待しているのに、非常に残念です。岡田監督はベテラン偏重との批判がありますが、その批判だけではなく、若手の結果もないような気がします。大和とか昨年話題の選手はどこへ?唯一今までと違うところを見せているのが赤松。2年連続故障だったので、違うのは当然としても、赤星が本当にこのまま衰えてしまうのなら、赤松に期待するのも一案かと。

でも、阪神のレギュラーは、オーナーも指摘しているように長距離砲がいない。一昨年に若手4門で競わせてフリーバッティングさせていましたが、そのときのメンバーは浜中、林、喜田、桜井。いまとあんまり変わりませんね。いずれも潜在長距離砲のまま。力はあると思うのですが、注目されすぎでしょうか。林の方が浜中より飛距離はあると思うので、是非レギュラーを取ってほしいです。阪神のチーム編成上、真の長距離砲がここ20年来の課題です。高橋という甲子園優勝メンバーにも個人的には期待していますが、まだ1軍は遠いようです。

こんな状況の阪神。戦力的には相当低下とみてます。昨年は後半に超人的な追い上げで1位と僅差の2位となりましたが、あれは基本的には巡り合わせ、偶然ですね。前半の方が実力に近いと思います。それでも2位にいましたから。今年はBクラスの可能性の方が高いのではないかと思っています。上に行くとしたら、岡田監督の采配。

岡田監督

このように戦力的に厳しい中で、今年優勝することがあれば岡田監督は本当に名監督だと思います。いろいろ批判もありますが、いままでの評価も僕の中ではかなりいいですが。

選手としては、好機に凡打するイメージでしたが、コーチ、監督としてはなんといっても勝ち運がある。オリックス、阪神で1軍2軍を問わず優勝しまくりです。能力的には、選手の潜在能力や、適正、その日の調子をみるのがうまい。浜中、関本は間違いなく彼の指導ですし、若手も見いだそうとしています。ただ、これらはコーチとしての能力ではないかとも思います。監督として何が何でも勝ちに行く姿勢にはかけるのではないかと。トレードで何が何でも穴を埋めるという姿勢はありません(毎年浜中、今岡をさして補強と。育てる姿勢は大賛成なんですがね)し、試合中も絶対勝つのだという気迫を見せることも、徹底して相手のいやがることをやるという姿勢もない。星野、落合両監督に比べると、監督としての勝ちに行く姿勢に若干物足りなさはあります。

岡田監督は常勝求められている年と感じているようですが、今までと比べると、明らかに今年は苦しい。仰木監督のような工夫が求められる年になると見ています。岡田監督は仰木監督、星野監督という名将の元で学んでいるのですから、実はその才能もあるのではないかと期待しています。

ぜひぜひ、ペナントを奪回して、中日黄金時代ではなく、阪神中日2強時代といわれるようになってほしいものです。期待大!!!
監督の力で優勝だ!

夏時間到来

先週、アメリカでは夏時間が始まりました。

午前1時の後は一挙に2時1分。1時間の損ですね。ずっとゲームをしていた時間帯なので何も気がつかないまま過ぎ去りました。

今年は例年より早い夏時間らしく、パソコン等の対応ができていないとの噂がありました。確かに当初すぐに対応しなかったものの、何もしないまま放置したところ、なぜか時間があっています。そんなパソコンの他、自動で賢く時間を設定してくれたのは、ケーブルテレビの受信機と、携帯電話。すばらしいものです。ネットワークにつながっているからでしょうか。だとしたらネット社会万歳ですね。

ところで、この夏時間、個人的には気に入っています。何せ夕方が明るい。暗い冬が終わったんだなぁという気になります。朝早起きの人はまた暗い時代に逆戻りだよということかもしれませんが、そこまで早起きではないので、そちらのデメリットはなし。

日本では採用しないのかな、とwikipediaを覗いたところ、戦後直後にサンマータイムとして導入されたことがあるそうです。不利益があったので取りやめになった後、最近も立法の動きがあったそうな。今度採用の場合は、サンマーではなく普通にサマーにしてほしいとは思うものの、導入は賛成。

僕のいっていた中高は、夏時間を採用していました。冬より始業時間が30分早く8時10分スタート。その分夕方早く帰れた(何せ6時間でも2時台に授業終了、3時過ぎには家につけた)ので、個人的には好きでした。事務所で夏時間を採用しても早く帰れるわけでもないので、事務所だけ夏時間採用という事態(出勤が早まるだけ)は避けてほしいものの、国全体で導入ならおもしろそうですね。

NYの春の気候

つい先日摂氏20度まで上がった気温ですが、今日はお昼でマイナス3度。しかも雪付き。

先週マイナス10度以下雪付きがあった後、順調に20度まで上がったと思ったのにまた逆戻り。ただ、もう3月も半ばですから、寒いのが長続きするとは思いませんが。

はっきり言って日本では考えられない日ごとの温度差。すさまじいですね。全く天気が読めない。個人的には大陸性気候って名付けていますが、なんなんでしょうね。着る服も考えちゃいます。我が家は恵まれていることに、家の前のビルが、温度を表示してくれます。しかも摂氏と華氏(「かっし」かと思っていたら変換でませんね。「かし」ですね。「ふんいき」が「ふいんき」ではないと知ったとき並の衝撃です)両方表示してくれます。毎朝これを見て服とコートを選んでます。

こんな激しい気候、しかも超乾燥性なものですから日本に比べて風邪が多い。常に周りの誰かは風邪を引いている感じです。さいわい、僕は風邪をひくこともなく、乾燥肌も自家製天然オイルコーティングでクリアし、むしろ湿気のない生活を楽しんでいますが、結構皆さん大変そう。

ただ気温だけは高い方がいいですね。高くなると買い物に行ける。冬の間は外を出歩く気がしないので我が家の冷蔵庫はがらんどう。最近やっと賑やかになってきた感じです。早くコートをしまえる季節が来るといいですね。

Google訴訟

今回は○スポの記事にもならないような憶測内容です。そのつもりでお読みください。
先日ちょっとふれましたが、GoogleのYouTube関連で大きな訴訟が起こっています。

Engadgetでは以下のようなふれられ方です。
http://japanese.engadget.com/2007/03/14/google-youtube-viacom-google/

文句いう相手を買ってしまえというのは、いかにもアメリカチックですよね。敵対的買収でいうところのパックマンディフェンス(相手を食っちゃうことで敵をなくす、ツバメ返し・カウンター・窮鼠猫をかむ戦術)みたいなものでしょうか。

一連の報道をみていると、Googleは、この問題に対処するためか、以前から各種メディアと提携交渉をしているようです。外野から見るところ、大コンテンツホルダーと仲良くなって訴訟をさけようとしている模様。 大きい訴訟さえなければ違反行為自体は問わないというところでしょうか。日本人的なきまじめさからは若干違和感ありですが、アメリカ的にはOKなのでしょう。

個人的にはYouTubeは上場できない違法行為があったからMAを選んだんじゃないかと思っています。投資銀行の立場からすると、上場を勧めるか非公開のままMAを勧めるかは常に頭の痛いところだと思います。限られた情報の中からみるに、YouTubeの行為は100%合法というには難しく、この企業はこれ以外に事業がない。ということは、いつ会社の全事業の続行が不可能になるかわからない。そんな状態で、何年もかかる上場作業を始めるのは関係者全員に負担が大きい。よって、金額は減るものの手っ取り早く非公開MAを勧めるという流れになったんじゃないかと思ってます。

で、それを買ったのが、お金持ちのGoogle。個人的には、Googleには、上場企業としてどこまで子会社の違法行為を取り締まるか、しっかり方針を示してほしいものです。道義的には無論、経済的にもその方がいいように思います。

みんな連想するのが、音楽共有サービス(ナップスター)との比較。あのときは、サービス会社が訴訟で疲弊し、音楽会社がプロテクトCDで不評となったた後に、新たなサービスをひっさげた瀕死のアップルが出てきて、いいところを総取りした感じです。今回も同じ事が起こらないとも限らない。上記Googleの提携は以前のAppleの動きをあらかじめGoogleがすることで後から来る人を封じているのでしょうが、それだけで防げるか。

Appleの新しかったのは、ハードまで含めた垂直統合的な新サービス形態を示したこと。あのときも有料配信をしたい人はたくさんいて、実際に始めている人もいた。ただ、違法の香りがするとはいえ広く行き渡った無料のサービスがある以上、有料では勝負にならないとの見方が一般的であった。

他の企業が行ったのが、無料を訴訟でたたくというやり方。偽ブランドをたたくときや、アメリカがダンビングといちゃもんをつけるときと同じですね。ネガティブキャンペーンです。相手方の足を引っ張ることで自分の水の方ががあーまいよと訴えるわけです。でもこれだけだと正直万人の支持を得るのは難しい。アメリカがダンピングでスーパー301条を持ち出すとき、日本は常に反感を持ってますし、多分似せブランドかコンセプトが似ているだけの商品か限界のものについては訴えられる方も反感を持っているんだと思います。利用者が罰則を受ける可能性が少ないのも欠点。たとえ1,2例犠牲者が出ても大多数は救われてしまう。

必要となるのは、供給者の撲滅か、大多数のユーザーの移行です。後者の方が効果的なのですが、後者のためには後者の利益誘導が必要。有料と無料と同じ土俵で戦ったのでは有料サービスが勝つのが難しいのは当然。プロテクトCDで利用者が喜ばないのも当然。そこで、土俵を変えたのがアップル。

無論、最初土俵を変える事に対する批判は強く、ipodも最初から成功したわけではありません。むしろ、ituneが当初Macでしか使えないことや、ipodがituneにしか接続しないこと、録音ファイル方式がMP3ではなく独自方式であることなどは、アップル特有の閉鎖感があり、オープンなinternetに反するものとして大きなシェアをとれないだろうとの予測がつよかったのです。しかし、アップルは、単にこれに反発するのではなく、ハード的に使ってみたくなる機械で徹底的に利用者を利益誘導したのです。人間欲には弱いですからね。結局みんなipodを使ってみたくてしょうがなかったためにAppleの思惑通り進みました。

一度強くなってしまえば、コンテンツホルダーとの交渉もうまくいき、どんどんコンテンツも集まる好循環になります。この状態が今のApple。

今回も新サービスというのが生まれる余地はあり(僕には想像もつきませんが)、そのリスクとうのは提携では完全に防ぐのは難しいと思ってます。

なお、ブラウザ戦争(マイクロソフト対ネットスケープ)との比較も可能かと思います。あのときは、有料のネットスケープは当初シェアを持っていたものの、最終的には無料のインターネットエクスプローラに負けました。ネットスケープは土俵を変えることができず、訴訟戦略しかとれなかった。一方マイクロソフトはdeep pocket(予算が潤沢という意味)もあり、囲い込みにもなれていた。また、一応OSとブラウザは一体だとして別の土俵を準備しようともした。こう考えるとマイクロソフトが勝ったのは至極当然ですね。

今回のYouTubeはGoogleというdeep pocketがあります。これにより、お金で解決が可能です。Googleは検索では完全に勝ち組なので、勝手にコンテンツホルダーがよってくる一面もあり、こういった面を使って本の内容の検索サービスまで乗り出せている実績もあります。一方、Googleは、アップルと違い、オープンなインターネットを最大限に活用しているインターネットの寵児。囲い込みがうまくできるかという問題はあると思います。いままでは、自分で最高のものを生み出せば周りが勝手によって来ていたのが、今回もそううまくいくか。

避けてほしいのは、利益が出ていない部門だからGoogle全体にとっては大きな問題ではないといって時間稼ぎをして、最後にYouTubeを手放すこと。入手に巨額の金を使って、巨額の訴訟リスクがあると言われている以上、Google全体にとっても重要な問題であることは疑いないと思います。

個人的には、Googleは既に巨額の資金を得ているので、何とかうまく解決するんじゃないかと思っています。経営者の頭の良さにも期待してますし。無駄な買収でなかったことを示してもらいたいとおもいます。

最近のマイブーム・ブログ

自分でブログを書くようになると、他の人のブログも読むようになります。そんなブログを若干紹介。

個人的には、写真いっぱいのブログより、語り口調がおもしろいブログが好きみたい。友人のブログは写真いっぱいでもおもしろいのですが、そのほかは、どうも写真箇所を流してしまう。アメリカの通信事情が悪いのも影響しているのかもしれません。

そんな僕のお気に入りブログは以下。いずれも女性が書いていて、語り口調がおもしろいというのが共通点。そういや、両方ともアメブロですね。ともに終了しちゃっているんですが、完成度たかし。一笑いしたい方はどうぞ。ちなみに、記載内容と僕の私生活は何ら関係なく、純粋にふらふら見ている中で発見したものです!(笑)

あばよ アメリカ ~アメリカの嫌なとこ100選~
http://ameblo.jp/countdown100/
アメリカはこんなとこです。一挙に読めます。

くたばれバカ旦那!~私が離婚を決めるまで【書籍化されて地味に販売中】
http://ameblo.jp/bakadanna/
目次に従って読んだ後、10月途中から、月次アーカイブにいくとスムーズに全部読めます。2度に分けて読んだ結果、2日まるまるつぶれました。

こういった軽快な口調は、私自身は大変大好きです。ただ、一方で批判の的にもなりやすいらしく後者の桃猫さんのブログでは特に書籍化決定後は結構コメントではひどいことも書かれています。個人的には完全に桃猫さん支持派(書籍化以外の一部不適切と批判されている表現も含めて)です。ブログでは基本的に書きたいことを書けばいいと思ってます。もっとも旦那の行動は自らを省みて擁護したいところもあるのですが。

彼女は、つらいことを書いているのにユーモアがある非常にバランス感覚に優れた人だなぁと思うのですが、それでも批判は免れ得ないようです。公開のブログを書く難しさみたいなものを感じますね。

一方、これとは別に、毎日目を通すブログもあります。友人のを別とすると、以下。

自称阪神タイガース評論家
http://torao.tblog.jp/
阪神関係ではもっとも人気があるんじゃないでしょうか。ほ~と思わされるものがあります。阪神記事に関してスポーツ紙横断読みを毎日しているのですが、その、最後のしめがこれです。もしスポーツ紙に関して同じ習慣の方がいらっしゃれば、ぜひお薦めします。

あと、毎日というほどではないのですが、Engadgetという商用(?)ブログ。日本のパソコン雑誌とは若干違った商品を取り上げているのがおもしろいです。下記リンクは日本語版ですが、一応英語版を読むようにしています。
http://japanese.engadget.com/

いずれも、人気の高いもので、結構ミーハーなんだなと我ながら思いました。
皆さんは、どんなブログを読まれていますか?

2007-03-14

Bloggerにも、「続きを読む」

文字が多いかと思い、続きを読むという機能を実装してみました。根本的解決ではないですけど。

このブログは、BloggerというGoogleが提供しているブログを使用しています。買収したんですな。アメリカではグーグルが一般的であること、足跡機能その他SNS機能が生理的に受け付けないことからこれを利用しています。残念ながら、現状の使い勝手はいまいちです。標準ではカレンダーも、続きを読む機能もついていません。英語で書いていると、外人の訪問が多い(なんせGoogleですから)というメリットはあるそうですが、今となっては・・・・

とはいうものの、そこはネット。こんなBloggerでいろんな機能を実装するための解説、サーバー機能の提供をしている日本語ページもあります。今回続きを読むで参考にしたのは、以下のページ。

http://www.kuribo.info/2006/12/blogger-beta.html

この人のページは本当に充実。カレンダーの時もモロにパクって、サーバー機能を提供してもらっています。もし、Bloggerでブログを始めたい!という人がいれば是非熟読すべき。

技術力的に日本の会社は全滅すると信じてGoogleを利用している以上、早く使い勝手でも他社を圧倒するようになってもらいたいもんです。YouTubeの提携・訴訟ばっかりに熱中している場合ちゃうよ、Google!

米国版Wii

先日アメリカ版Wiiを購入した。


Wii というのをご存じだろうか。ファミコン・スーパファミコンで有名な京都の花札屋、任天堂の最新ゲーム機である。昨年の年末商戦で、日米市場に登場したのだが、それ以来、未だに大人気となっている。

ファミコン・スーパーファミコンで成功した任天堂も、その後の機種は、プレステ1・2の前に惨敗。所詮花札屋・機械大好き人間の多いソニーには勝てないのかという感じであった。セガもついでに消えちゃったし。リビングに置くゲーム機で、惨敗した任天堂は、やむなく携帯機種に活路を見いだし、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDSを売り上げの主力に据える。そんな携帯ゲーム市場にも、ソニーはリビング戦略で成功した高性能機種で攻め込んでくる。ソニーのPSPである。やはり、ゲーム屋は、複合巨大企業に勝てないのか。SEGA同様、ゲームソフト会社になって、何ならニンテンドー・セガ・ホールディングス設立か?との推測(根拠なし)すらしていた。

そんな、風前の灯火とも思われた任天堂であったが、そこで土俵際の粘りを見せる。まずは、高性能はもう十分との市場の空気(個人的にはまだまだほしいのだが)を読んで、メイン画面外に活路を見いだしたDSがPSPを返り討ち。返す刀で、画面の外まで動きを広げたWiiを発売。Wiiは、今のところ、同時期に発売された(能力的には圧倒的に高性能の)PS3を完全に凌駕している。

これは、個人的には意外であった。高性能好きの僕は、PSP、PS3がなんと言っても主力で、それを予算の関係上買えない子供向けが任天堂商品と思っていたのだ。現状、結論からいうと、このような重厚長大ヤマト路線は既に本筋ではなくなっているらしい。そういえば、数年前、ドラクエの剣をテレビの前で振るうゲームが一部マニアに受けていた(超ほしかったが、仕事のため断念。残念。)が、あるいはこれの前兆だったのか。http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20031106/toy130.htm

そんなこんなで、年末にPS3(無論マイクロソフトのなんちゃらも)がたたきのめされるのをみて、Wiiがほしくなった。ええ、転びましたとも。だって、Wiiの広告とか見ているとみんな体動かして楽しそうだし、今を逃すとゲームにふける生活はもう来ないかなって・・・。というわけでスーパーファミコン以来の任天堂ゲーム機購入計画発動!

ところが、マンハッタン中探し回るもない。売っていないのである。人気の割に、品がない。任天堂の生産設備不足か?いやいやCPUは、PS3、Xbox 360と同じ、IBM製品。アップルに見捨てられたPower PC設備はあいているはずだから、そんなはずもないだろう、等と一人でぶつぶついいながら探すもない。トイザらスで店員に恥ずかしがりながら聞いたのに、ないって。いつ入荷するかもわからないとのこと。

結局、年末はあえなく断念。

ところが、ふとしたことから、2月頃、この思いが再燃。今度も町中を探すも見つからず。仕方がないのでネットに手を出す。例によって、日本より高い。先日書いた友人の結婚式での帰阪が迫っていたので、日本で買おうかとも思ったが、リージョンコードがあるそうな。DVDについているあれですな。日本のWiiは日本のソフトしか遊べない。DVDプレーヤーならいざ知らず、Wiiのリージョンコードを外す技術が簡単に流通しているか疑問であったし、何より、この年になるとそういったことに手を染める気力も時間もない。

それ以前に、ネットでも新品は在庫がないと表示される。そこでやむなくオークション。こっちでオークションといえば、Ebay。Yahooは、日本では例外的に勝ちましたが、本国では負けちゃったんですね。昨年来ebayでいくつかの製品を購入して、トラブルも経験済みの僕に恐れるものはない。

というわけで、日本の定価より高いWii中古を購入することになりました。オークションで大量に流通している(大体5分に1つくらい流れている)ので、しばらく見てみるが、すべておしなべて高い。直前に3倍くらいにふくれあがり、全員が見落とす出品ということはさすがにない。

少しでも競合が少ない商品を買わなければ損がふくらむ、とせっぱ詰まる。ゲーム機なのにね。

ところで、こちらは、落札後の送料が高い。今回で平均30ドルくらい。しかも受け取りまで1週間。とすると、Wiiの部品を分けて買うということは考えられず、むしろまとめて買う方がまだまし。

というわけで、少しでも競合が少ない複数のソフトがついている抱き合わせ販売にターゲットを絞る。ゲームの相場が1つ50ドルなので、クソゲーリスクを考慮して1つ30ドル上乗せまでOK、ただし毎回任天堂ゲームの初期の名作といわれるゼルダは絶対含まれることというルールを自ら作り、落札にチャレンジ。

そんなこんなで落札したのが手元にあるWii。ちなみに、その後大阪梅田ヨドバシカメラでコントローラーを追加購入。そのときなかったヌンチャク(コントローラーの左手に持つ部分。別売りの悪徳商法)もNYで探すこと3週間ついに手に入れ、いろいろ、装備も整った感じ。

ところでオプションといえば、一度こてんぱんにたたきのめされた任天堂。今回は、独自規格を採用せず、パソコンの標準に完全にあわせてきています。メモリーカードはSDメモリ、無線機能も普通のルータに対応、USBもついていて、ネットを見るときのブラウザもOpera(パソコン用マイナーブラウザ)ほんとパソコン互換品?ってかんじです。よって、買わなければいけないのはコントローラーくらい。とはいうものの、ヌンチャク1つ、Wiiコントローラー*3、ファミコンみたいなクラシックコントローラー1つを追加で買ったので、全部で2万円近い出費。昔ならスーファミ買えたよ!

さて、そんなWii。どんなゲームがあるか見てみると、大きく分けて、Wii用の新規開発ゲーム、と昔のゲーム機(ファミコン・スーパーファミコン等)用のゲームをオンラインでダウンロードする方式のゲームの2種類。Wii用のゲームはそんなに大きくないのだが、体を動かすのはこっち。とりあえずはWiiスポーツというやつを楽しむ。

WiiスポーツがWiiの名声を高めたゲームなのであるが、本当にすばらしい。テニス・ボクシング・ボーリング・ゴルフ・野球など本当にスポーツをしている感覚に近い。テニスではフォア、バックの動きの違いは無論、強弱、振り遅れ・引っ張りも思うがままである。ボクシングでは3分で汗だくになるし、翌日はちゃんと筋肉痛にもなる。昔ゲームセンターで体感ゲームをしたのがもっと手軽に、もっとリアルに家で楽しめる感じ。ちなみに我が家では、テニス、ゴルフは僕が強く、ボーリングが引き分け、ボクシングは妻の圧勝(一度も勝ったことがない)・・・・・。まぁ、推して知るべしって感じですね。

今までは、このスポーツをメインに楽しんでいた。一応勉強も必要なので。ところが、今週は1週間の春休み。Spring breakってやつですね。これを機に、待望のゼルダに取りかからない手はないと、勉強の遅れを取り戻す計画をさらに遅らせ、ゼルダ始めてみました。最初の3日くらいで20時間くらい費やして、どうやら2-3割突破した模様。攻略本がなく、ネットの攻略ページの文字情報を頼りに動いていること、操作をとまどうことがあったこと(何ができるかわからないところがある)等もありますが、なんせ、全文英語。これはいたい。しかも、くだけた英語。amは、ainになるし、them は’em。単語もつながっちゃって表記される。わかるかっちゅーの。音読してみて意味がわかるところも多々。しかもよんだ内容をはなから忘れる。英語は覚えられないからねぇ。

でもいい勉強です(?)。休みには英語にふれないかと思ったが、こんなに身近でふれるとは。今後もゼルダには精進したいところです。

ところで、最後に。ダウンロードするゲーム。Wiiによるネットサーフィンで任天堂のページにいったところ、日本語も表示できた。そこにはダウンロードできるソフトのタイトルが列挙されており、悪魔城ドラキュラ、ごえもんのからくり道中、ファイヤーエンブレムなどなつかしいゲームがたくさん。是非ダウンロードしたいと思ったのですが、英語Wiiでは、英語のゲームしかダウンロードできない。

ダウンロードは、ダウンロード時にクレジットカードかプリペイドカードで支払いをする必要があるから、コピーできず、リージョンコードみたいなプロテクトは不要なのに。日本のソフト会社もアメリカのソフト会社も世界で売ることに異を唱えるはずがないのに、誰が制限したいんだろう?日本語版です、英語版ですってしっかりダウンロード時に忠告すれば足りるんじゃないだろうか。非常に疑問の残る対応ですね。

もし、日本で購入を考えられている方がいれば、幸せをかみしめつつご購入ください。

Spring Break

今週は、ロースクールが春休みである。

春休みに旅行に行く率は感覚的に約半数くらいだろうか。旅行先は、西海岸、フロリダ、中南米が多い模様。その他はNYで観光したり、家でのんびりしたり派である。今回我が家はNYに滞在することを選択した。NYの市内見物をするという当初のもくろみに反し、今のところ夕飯食べ歩きをして、DVDみて、買い物してと、とかくのんびり過ごしている。

そんなわけで、PCの前に座ることも少なく、更新もおざなり気味である。にもかかわらず若干の方からは訪問いただいているようなので、ぼちぼち更新することにした。

目標は、残り少ない春休みの毎日更新としよう。

以下、若干言葉が乱れているのは、家族向け非公開ブログからのコピペです。普段はこんな言葉遣いです。読む人が不快になる部分は削除したつもりですが、至らぬ部分があっても、笑って許してやってください。

2007-03-04

携帯電子辞書

留学に当たって買いたい電子製品に電子辞書がある。電子辞書は、地味ながら近年わかりやすい形で進化している。

私も昨年留学するに当たり電子辞書を購入した。これは、留学に当たって買って良かったなぁと思えるものである。パソコンの辞書、オンラインのアルクなども使いやすいが、やはり場所を取らない電子辞書は便利である。ネットにつながらないというのも誘惑に打ち勝ちながら勉強しなければいけない環境には向いている。

電子辞書を選ぶ際に注意すべき事項はなんであろうか。私が重視したのは以下の事項である。なお、昨年実際に手にとって見た感じでは、各社とも発売時期があとの製品ほど劇的に良くなっている。現在は進化途上という判断をし(信じ?)、特にお薦め機種・会社は書かない。

1 串刺し検索ができること。

ここで串刺し検索は複数の辞書を一括して検索(一括検索)することをいう。これは紙の辞書にはできない機能であるうえ、法律・金融等マニアックな単語を検索する際には簡単な辞書では足りない場合があるので、いくつかの辞書を調べないといけない場合がある。そのような場合は串刺し検索があると便利である。

電子辞書に和英・英英辞書が複数搭載際されている場合、結構重宝する。ちょっと前の電子辞書には搭載されていないことが多いが、最近のものには搭載されていることが多い。何を串刺し検索の対象とするか設定し、複数の環境を保持できるようになるとなおいいのであるが私の所有しているものにはその機能はない。

なお、串刺し検索は、メーカーによって癖がある。串刺し検索+インクリメンタル検索(下記)で、個人的には、候補の単語を表示してくれるだけではなく、単語の訳も表示してくれる方がありがたい。そこから再度選択するのは手間である。


2 サイズ

サイズは何に使うかによる。本当に机で使うことを想定するならば、大きい方が使いやすい。一覧性の違いというのは、本当に大きいし、キーボードも押しやすい。

ただ、私の場合、机ではパソコンの辞書を使うだろうと思い、旅行先に持って行くこと、日常持ち運ぶことを主に念頭に置いていた。そのためポケットに入るかをチェックし、これを絶対条件とした。このサイズを選ぶと機能はいまいちになることが多い。ここに書いていても、断念した機能は多い。

今思い返して見れは、ネットにつながらないという利点を考えたときに、電子辞書は勉強の友として机とっても良かったのかもしれない。

3 搭載辞書

英和については大辞典が1つはほしい。リーダース、ランダムハウス、ジーニアスのどれかの大辞典があればいいと思う。また英英辞書も簡単なものがついているといい。英英については、難しいのだと、辞書を引いて追加で引かなければいけない単語が増えたり、理解するのに時間がかかったりするので使いにくい。個人的にはロングマンが気に入っている。

私のは、旅人用に、メニューの解説や、スペイン語・ドイツ語・イタリア語なども簡単な辞書が入っている。旅行の際は重宝する。留学の際に英語圏以外に旅行に行かない人は少数派だと思うので、あるとありがたい機能の1つである。

小さい電子辞書に搭載される辞書の種類は相変わらずあまり多くない。早く増えてほしいものだ。メモリ技術はもう十分進化したはず。

4 インクリメント検索

1文字入力するごとに検索してくれる機能である。授業中などで入力する際には、いちいち全部入力している時間はない。また、会話の単語を入力する場合、残念ながらスペルがわからない場合も多い。そういった場合に、1文字ごとに適合するものを表示してくれるインクリメント検索は大変助かる。

もっとも、残念ながら私の実力では1文字目で間違っていることもおおく、この機能があっても単語にたどり着けないことも多い。将来的には、Googleの類似単語表示機能みたいなものが電子辞書にも搭載されてほしいものである。

5 起動時間

購入して気がついたが、私の電子辞書は、起動時間が遅い。だいたいはまとめて単語を調べるのではなく、ちょっと緊急に知りたい事が多い以上、これは非常に困る。ヨドバシカメラ等実際にふれることができる売り場でさわってみることをお薦めする。私のは2秒程度かかるが、その間ずっと待っていると授業は別シーンになってしまう。一方、その間授業に集中していると、単語を忘れる。よって使う機会は減る。

6 キーボード

電卓みたいなゴムのキーボードと、パソコンみたいなプラスチックのキーボードがあるが、後者が便利。残念ながら、私のはゴム・・・。まあ、タッチタイプできる大きさではないので、大きな違いではない。

一方、私にはいらないと感じるものも多々ある。

1 カラー液晶・携帯との融合

充電・電池の入れ替えはほとんどいらない製品が多いが、カラー液晶の商品は注意である。単語を調べる際もカラーの方がいいというのはあると思う(パソコンがカラーになるときも同様の議論があったが、今白黒でいいと思う人はいないだろう)が、現状では電池面のデメリットが大きすぎると思う。

日本にいた際、携帯に電子辞書が搭載された機種を使ったことがある。辞書は全く使わなかった。ボタン数が違いすぎるのである。携帯にフルキーボードが搭載されるまで、携帯との融合の必要はないと思う。なお、フルキーボード搭載の携帯で使ってみたいと思ったサイズの携帯はまだ見たことがない。

2 音声再生機能

イアホンを取り出して聞く機会などない。その分の容量を別の辞書の搭載に回してほしいものである。

3 ワンセグ(テレビ)

外国では現状全く無意味。

4 タッチパッド

英語辞書としては場所の無駄。キーボードを大きくしてほしい。

5 拡張スロット

各社拡張スロットを搭載している製品がある。それぞれ別規格であり、売っている辞書は割高。こんな現状では誰が買うというのか。スロットを搭載すると本体が分厚くなるというデメリットがあるので、現状はない方がいい。

私のにはついており、そこに旅行用の拡張辞書がついてきた。初めからついてきたので入れているが、スロットの内容を入れ替えたことはないので、拡張とはいえない。

6 無駄な辞書

個人的にはもう少し辞書をちゃんと考えて選んでほしい。医学大事典、カタカナ辞典、日用用語辞典・・・それぞれ大事な知識の集積であるし、重要なものなのかもしれない。しかし私は使ったことはない。英語辞書として買う人が圧倒的だと思うが、その人と、これらの辞書を必要とする人の層はかぶっているのだろうか。搭載辞書数を増やすために無理矢理入れているとしか思えない。むしろ、経済用語辞典、金融用語辞典、それぞれの英和辞典などの方が、必要とされている気がする。紙しか存在しない(パソコン用にも販売されていない)専門辞書はいっぱいある。そしてそれを必要としている人もいっぱいいるというのに。

7 英会話補助機能

英語に関しても、日常会話集などはいっているが、これで勉強する人はいるのだろうか。英語以外ならともかく、英語の日常会話をこれで、やっている人は見たことがない。

また、会話を再生する機能も不要。アメリカの田舎の人は優しいので、そんなことしなくても十分に待ってくれるし、人の目を見て話をした方がいい。NYの人は、一瞬詰まるとどうせ相手にしてくれない。機械がしゃべっていることなど耳を傾けてはくれないのである。とすると、再生機能を使う場合はない。これを前面に打ち出す販売戦略には疑問を投げかけざるを得ない。

なお、金額については賛否あろうが、私なら、留学前なら5-6万円程度までは全く無理なく出すつもりであった。実際に選んだのは携帯用との位置づけの予算の半分以下の物。留学前、飛行機代・引っ越し代等いろいろ切り詰めたが、電子辞書には大量の予算を割り当てたのである。それだけ留学生というのは不安なものである。もっともっと市場開拓の余地があるように思うので、製品開発のサイクル、機能向上にもっと真剣に取り組んでほしいものだ。

なお、中国人、韓国人も電子辞書を活用しているが、現状では、明らかに(数段)日本のものの方が品質がよい。これも液晶のように抜かれてしまう日が来るのであろうか。

米国law school出願 (効率的なApplication作成 6 Acrobat-1)

Application本体の作成にAcrobatを使うと、データ上で作業するために、修正がしやすく、また使い回しもしやすい。周りで同時にApplicationを出す人がいると、使い回しによるメリットを実感することができる。

Acrobatは、Adobe社から出ているソフトで、PDFの作成・編集をすることができる。なお、PDFを閲覧するために利用されるAdobe Reader では以下の作業はできないのでご注意を。また、以下の説明は手元にあるバージョン6(最新版ではない)をもとに記載している。

一般に、PDF(Portable Document Format)といって何を思いつくだろうか。紙の代わりに配られるもので、編集ができない・難しいフォーマットという感じだろうか。最近は官庁などでの採用が進んだ結果、従来紙でしか配られなかったものをネットで配る際に利用されてきている。仕事で使う際も、自分のドラフトで相手に原本を与えたくないことをしめす場合にPDFでドラフトを配っている事務所もある。また、ご丁寧にパスワードロックまでかけている事務所もある。

そんな使い方がされているPDFであるが、米国のLLMでも紙のApplicationの書式に代わるものとして広く利用されている。Applyする人は、これをダウンロードして、必要事項を記載する。手書きや、タイプライターでの記載も禁じられていないが、文字の見やすさ、編集・使い回しの容易さからすると、Acrobatで記載するのが一番容易なのではないかと思う。

ここで必要となる機能は、そんなに多くない。テキストボックス(付箋)が使えれば基本的に作業は可能である。Applicationの記載欄に透明の付箋(テキストボックス)を貼って、文字を記載すれば足りる。

一応、使ったことがない人(私自身ほとんど使ったことがなかった)のために操作を説明すると、

1 まず、PDFをダウンロードしてHDDに保存する。以前記載したように大学ごとにApplicationの期限を付したフォルダ (071201 NYU等) を作るのがおすすめ。そしてそれを開く。

2 Acrobatの方では、ツールバーを準備する。高度な編集というツールバーを表示させると、テキストボックス(デフォルトでは黄色で、T+と書いてあるアイコン)があるのでそれを使う。

3 PDFファイルのたとえばNameのところにテキストボックスを一つ作り、名前を記載する。従前の記載通り、はたくりを使っていれば、そこから必要情報を選択してペーストする。

4 その後、テキストボックスの枠および背景を透明にする。チェックボックスを右クリックし、プロパティを表示する。表示方法のタブの太さを0とし(これで境界線の太さが0となり境界線がきえる)、塗りつぶしの色を、カラーなしとする。不透明度は100のまま。これでできあがり。

なお、フォントの指定方法はわからない。ただ、経験上、ワードから書式付きでコピーするとワードの書式になるので、どうしてもフォントを指定したい場合は、これによることにしている。

5 これで1箇所分ができあがる。これを必要箇所すべてで繰り返す。

若干でも楽にする方法としては、透明の付箋をデフォルトにするというのがある。具体的操作は、先ほど作成した付箋を右クリックし、「現在のプロパティをデフォルトにする」を選択する。これでT+のアイコンが黄色から灰色に変化するはず。これで次からは、自動的に透明の付箋ができあがる。

2校目以降の作業については、1校目のチェックボックスをcopy/pasteする方法と、はたくりを使いながら新たにチェックボックスを作っていく方法があると思う。いずれでもいいと思うが、私個人は後者を採用した。

6 できあがったものを印刷する際には、ctrl+pで表示される画面で、印刷対象を「文書と注釈」とする必要がある。先ほどの付箋は注釈という名前が与えられているのである。逆に言うと、このように書き込んでもいつでも注釈なしのバージョンも印刷することができる。

ついでに、Letter size/A4のフォーマットの違いに対処するため、ページの拡大/縮小は、用紙にあわせるとしておくのがいい。

スモークサーモン

今週のマイブームは、トーストのサーモン乗せ。

先日イタリア人の友人の家によばれた(アカデミー賞をみんなで集まって見た)際に食したのが気に入って、その後ちょくちょく食べている。

サーモンは元々好きな料理である。日本の塩鮭というのは、個人的に塩がきつすぎるのであるが、スモークサーモンの脂は甘党の僕にはいい感じ。ただ、食べ方は主に、そのまま食べる、オードブル・酒のつまみというくらいしかしていない。要は袋を開けてそのまま口に運ぶだけ・・・。オリーブや野菜を買ってきてサラダにすることもできるそうだが、新鮮な野菜を家で食べるのは難しい。何せ気が向いたときしか料理をしない以上、いくら新鮮なものを買ってきてもなかなか新鮮に食べることはできない。大量に売られているのでアメリカに来てしばらくかったりもしていたが、そのまま食べるのは結構飽きるし、体が冷える。いきおい、自分の中では、外(外食)での食べ物という扱いになっていた。

今回、友人邸では、まず最初にチーズ・ナッツ等が出てきた。その間友人がトマトスパゲティを作ってくれて、食事としてそれを食した。

その後出てきたのがサーモン。「サーモン食べるか?」ときかれyesと返事したものの、どうやって食うかは特に考えていなかった。トーストと一緒に出てきた際も、どのように食べるかはまだわかっていなかった。

彼はサーモンをトーストにのせておもむろに食べ始めた。要はトーストにサーモンをのせてその他何もつけずにくうという、男の料理であった。さすが、冷たい乾いたサンドイッチをそのまま食う国!と思いながらも、とりあえず従ってみる。おいしい。そのまま食べると若干きつすぎる塩味と油がいい感じで中和されていて大変おいしい。一度で好きになった。オードブルで、クラッカーみたいな固いパンの上にのせて食べることは知っていたが、家で食べるには普通のパンの方が家庭料理な感じがしていい。

我が家で自分で作る際には、ドレッシングを買ってきてそれを小皿にたらし、サーモンをドレッシング皿→トーストの順で旅をさせ、口に運んでいる。いまこれを書きながら食べているのであるが、やみつきになりそうだ。サーモン・ドレッシング・食パン(冷凍させる)のいずれも賞味期限にうるさくないのもいい。

ぜひ、家の常備品としておすすめしたい。

なお、今回のイタリア人の友人(男)は、彼女と同棲しているのであるが、食事の準備は、簡単なものとはいえ、全部彼がしているのは大変印象的であった。日本では料理ができる男というのが、雑誌で取り上げられるようなことがあったが、世界では既にそんなものは雑誌のネタにはならないのかもしれない。