2007-02-05

米国law school出願 (成績証の手配)

どのLLMも英文成績証明書・卒業証明書の交付を要求する。本当は見せたくないところであるが、大学と、修習の成績をTOEFLとともに送らなければならない。

1 大学の成績
大学の成績証としてどのようなものが大学側で準備できるかは大学により異なる。そのため、同じ大学の人の先例があれば、大学宛の成績証明書交付願いの送り状の写しを見せてもらってそれにそのまま乗っかるのが楽である。こういったものはたいてい毎年変動しない。大学によっては、提出先等厳しくチェックしているところもあるようである。先例を見る限り東京大学の場合は、結構面倒なようであるが、留学生の大半は同大学であるから、自分で一からしようとせずに、まずはつてをたどるべきである。

私の場合、周りに大学の先例がなかったので、ネットで学部の電話番号を調べて電話で確認し、対応してもらった。非常に急いでいると連呼したところ、交付願いの着信を待たずに成績証を送るが、交付願いは別途送るというアレンジをしてくださった。また、交付数も「じゃ、ちょっと多めに20通」とお願いしたところ、そのまま通してくださり、最初の電話から3日ほどの特急対応で手元に成績証が届いた。こういう大学の対応があると、何かと楽でありがたい。もっとも、卒業生は、こういった準備を後手後手にしかできない人間になるらしい。

慎重な人は、LLM側でどのような証明書を求めているか各大学のBrochureを確認した上で作業をした方がいい。 実際私も英文成績証明書・卒業証明書を結局2度に分けて取り寄せる羽目になった。

2 修習の成績
修習の成績は研修所から取り寄せる。大学宛に直送しかしないといわれるので、フォーマットをファックスしてもらい、各LLMの送り先を明記した申込証を送り対応してもらう。先例があれば使うのは無論である。

細かいことであるが、表紙はPDFにしてデータ上で名前等を記入する作業をし、添付のLLMの名称・送付先一覧はワードで作成した。個人的には、こういった作業を一人一人するのは時間の無駄でしかないと思っている。私のファイルを使い回すことで少しでも後輩・友人が時間を節約できるようにとの配慮である。先輩の資料は基本的に紙が多かったが、やはりデータの方が圧倒的に便利である。コピペ万歳。

なお、研修所は役所であるから、成績証明書が発送されるまで3週間程度かかる。この意味はよくわからないが、決済であろうか。うまく電話で優しい人に当たることができれば、進行状況を聞くことができるし、若干の考慮はしてくれる。

3 送付方法(LSAC)
私が発送した年は、まだまだ紙ベースのものを各大学に発送するという人がいた。いろいろな論拠があったが、今振り返ると、すべて無意味である。素直にLSACを利用するべきである。

詳しくは知らないが、LSACは全米のLLMが寄り集まって、出願者の成績提出に伴う事務処理を軽減するという目的で作られた組織である模様。JDとLLMのものではwebのアドレスが違うので要注意。私は、結局2つアカウントがあることになってしまった。

LSAC申込に数週間かかるからこれも早めに準備した方がいい。LSACを利用すると、上記のように20通とか多量の成績証は必要ない。また、大学、研修所ともに総合成績が表示されるので、自分で成績を確認することもできる。私の研修の成績は、とうていほめられたものではないと思っていたが、それを確認できてしまううれしくも、悲しい場を提供してくれる。繰り返すが、成績が悪くともどこかのLLMには行けているのが前例である。悲観する必要はない。ただ、成績を気にする大学というのは必ずある。そういった大学に受かるのは難しいが、選択方針が明らかでない以上出願をあきらめるべきとは思わない。私について言えば、世間で成績重視といわれるところにも受かっているし、waitingとなったところもある。一方、成績は全く気にしないと言われているところにも見事に落ちたりもしている。

LLMのBrochureで、LSACの利用が強制・推薦されているところと、LSACについて何も記載がない大学がある。何も記載がない大学についても、LSACが利用できる場合が多い。LSACが利用できるようになった後、そのweb siteで利用できる大学一覧を見ることができたはずである。1つ2つの大学に電話・メールで確認したことがあるが、問題ないとの回答を得た。なお、大学への問い合わせは電話に限る。アメリカ人の事務処理能力は驚くほど低い場合があるので、口頭でその場で確認させる必要がある。英語が怖くとも、勇気を出してSkype outで電話をするのがベストである。ここら辺はまた別項で改めて記載したい。

No comments: