インド気質
先日インド人と飲む機会があった。正直あまり親しいインド人の知り合いはいなかったし、彼らの授業中の質問を聞いていても何を言っているかそもそもわからないことがおおいのでどうなることか心配したが、思いの外楽しく過ごすことができた。
インド人に対して(失礼だと思ったら指摘してくれと前置きをして)いくつか以前から疑問に思っていたことをいくつかぶつけてみた。ちなみに何も裏を取っていないので、正確な情報はwikipedia等を見てもらった方がいい。
Q1 なぜそんなにインドなまりは聞きづらいのか。
A1 インドは歴史的経緯として英国領。従って英語もイギリスなまり。それにヒンドゥーなまりが混じっている。その上、インド人の英語は非常に早い。それが原因ではないか。
たしかに、インド人同士の会話のサマリーを隣のインド人が要約してくれたときの英語はききやすかった。何か変えているのかと聞いたところ、ゆっくりしゃべっているだけとのことであるから、実際そうなのかも。また、can’tをカーントと、hotをハットではなくホットと発音していたことからしてもイギリス英語であることは間違いない。また、文章全体のイントネーションは私にとっては東北弁に似た印象を受ける(善し悪しを言っているわけではない)。Rも巻き舌。そこらへんはヒンドゥーなまりということなのであろうか。
Q2 インド人をもてなすときは相手に何が食えるか聞いた方がいいのか?
A2 とりあえず、野菜と鶏肉を出しておけば間違いない。
Q3 ムスリム女性は肌を隠さなくていいのか
A3 最近のインテリ階級は宗教心が減っており、あまり厳格に風習を守っていない(説明の日本語訳)。ちなみに宗教人口は、80%ヒンドゥー。10-15%イスラム、2%シーク?(ターバン巻いている人々)、1%未満仏教(でも1000万人くらいか)とのこと。
Q4 どうやったらインドでは弁護士になれるのか
A4 日本の小中学校に相当するものに、10年かよう。その後college に2年。その後、大学院3年、law schoolのようなものに3年かよう。1980年代から最後の6年を最初からlaw先行にすることによってまとめて5年とするコースができ、そちらを取っている人も多い。
Q5 インドは英米法か?
A5 英国法。米国とは異なる。アメリカはイギリスと違うことをする事にidentityを見いだしたとのこと。
Q6 普段何語で話をするのか?
A6 英語・ヒンドゥー語がメジャー。英語は学校で習う。ヒンドゥー語もしゃべれない人もいる。アメリカでインド同士話すときはまず英語。
英語は学校で習うという事は初めて知った。公用語なのに第1外国語??
Q7 ヒンドゥー語はどんな文字?
A7 ヒンドゥー語は、日本語同様、1文字1発音。英語と違い、名前等を表記するのは便利。ヒンドゥー語も学校で習うので、何年生まで習ったかで知っている文字数は違う(本当か?)パソコンは、すべて英語。英語のOSにヒンドゥー語表記ソフトを入れて使う。昔のDOS/Vみたいなものか?
Q8 インドは地方によって料理が違うのか?
A8 無論異なる。東西南北全部違う。インド人ならわかるが、全部、カレーでくくることは可能。カレーを作る際は6種類くらいのスパイスを使うが、あらかじめブレンドされているものもいっぱい売っている。カレーを食うときは、手で食べるか、フォーク。スプーンは使わない。葉っぱの上にカレーをのせるのは南インド料理。
Q9 Afternoon teaはするのか。
A9 Evening teaをする。午後5時くらいから。
Q10 電車はあるのか。
A10 デリーにある。ちなみにデリーとニューデリーは一緒らしい。大阪と新大阪同様、新市街地のことをニューデリーというらしい。いずれも政治都市。地下鉄で3ライン。車がメイン。車は日本車が多い。小型車はスズキ、中型車はホンダ・シビック、高級車はトヨタと分野によって強い企業は異なる。
Q11 一番大きい都市はどこか。
A11 ボンベイ(ムンバイ)。証券取引所もここが一番大きいとのこと。歴史的な貿易港に過ぎないのかと思っていたが、どうやら違うらしい。
また、九九は99×99まで覚えているらく、とりあえずみんな一度は科学者・プログラマーを志すらしい。さすが0の国、インド。恐るべし。でも99*99までってのは便利でしょうなぁ。子供の頃の苦労は大人になると忘れるし、あの頃それくらい強制されてみても良かったかも。
最後に、彼らは常にお互いをからかいあっている。周りからみるとけんかをしている感じ。6人中1人だけどうやらいい大学から来ているようで、残り5名と俺一人で同等だと言い出したときは、さすがに、けんかしないようにといってしまった。ところが、彼らによると、お互い親しくなるとからかいあうのが風習で、全然問題ないとのこと。大阪の掛け合い漫才みたいで、一挙に親近感が増した。ちょっと、インドが近く感じられた夜であった。
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