2007-01-28

米国law school出願 (推薦状-2 内容)

推薦状の内容は、基本的にこの人(applyする人)はすごい、強力に推薦すると書いてもらうことにつきる。

書き方に特に決まりはなく、どのような形でもかまわない。大学によってはフォームやチェックシートのようなもの(どのくらいの成績かなどをチェックする欄がある)を準備しているところもあるが、特に強要はされていない。これはapplyする人以外の第三者により作成される文書であることを考慮してのことであろう。

本来、推薦者によりドラフトされるべきものである。大学からの指示書にも推薦状が英語以外なら、certified translationをつけろという記載がある場合があり、これは、推薦者自身が記載することを強く求めているものといえる。

ただ、一般に、推薦者自身がドラフトすることは少なく、applyする人がドラフト(多くの場合ほぼ最終形態)し、推薦者は単に署名するだけの場合が多い。研修所の教官その他普段英語に接していない人からは、訳も同時に求められることもある。

Applyする人がドラフトする場合、何を記載するか検討する必要がある。前述のフォーム等でも明らかなように、成績(学業・修習・実務)について記載することは必須である。その際、上位何パーセントである(特に2回試験は成績証明書に現れないので、ここで記載するというポリシーを持っているものもあった)とか、強いリーダーシップ・協調性があるとか、何年に一人の逸材であるとか赤面の内容を自らドラフトすることになる。また、Personal Statementとの整合をあわせるべく、裁判官・検察官に誘われたなどというエピソードもいれておく。また、必要的記載ではないが、人物面のエピソードも入れていることが多い。個人的には、最後を重視することにした。

複数の推薦状をドラフトする場合、フォント、形式、内容等別のものになるように書くことが多い。実際の作業に当たり、一番楽なのは、複数の推薦者の前例をもらい、典型的なエピソードが入った全く違うフォームを選び作業を開始することであろう。私の場合、大学教授からは前例をフォームで渡されたので、思わぬところから前例が手に入る場合もある。

推薦者がコメントをするか否かは推薦者の性格によることが多い。立場による違いよりは、純粋に性格による気がする。このため、applyする人は、推薦者がどのようなコメントをしてくるか考えながらドラフトをすることになる。1つ、これはないな、と推薦者が思うような内容が入っていると、推薦者としても全体を精査したくなるのが人情ではないだろうか。そこらへんが思案のしどころであろう。個人的には、他の推薦状に比べ相当謙抑的に記載したが、それでもコメントを頂戴した推薦状もある。

枚数については、3枚までではないだろうか。集めた例では2-3枚が多かった。1枚でも全然問題ないといわれている。実際に大学教授の前例、推薦者にドラフトしてもらった件等は1枚に収まるものが多かった。エピソード重視という私の推薦状の場合、ある程度枚数が必要であるのでいずれも3枚ぎりぎりとなった。

推薦者がドラフトする場合で、applyする人に内容が知らされない場合(大学教授などに見られるパターン)は、内容に影響力を及ぼすことはできないので、内容を検討する必要はない。推薦状を推薦者が直接各大学に送る場合はほとんどないので、内容自体は、一校出願しない大学の推薦状をもらって中を確認することはできるが、意味はない。

推薦者がドラフトする場合で、コメントを求められることもある(レアケース。英語にある程度自信がある推薦者)。その場合は、内容・英語を確認することになるが、基本的にそのままノーコメントでいいと思う。このパターンの推薦者は非常に好意的な内容を書いてくれていることが多い。他の推薦状と明らかに違う人が書いたということが読み手にも伝わるので、それ自体が好印象となると推測する。よって余りいじるメリットはないと思う。

推薦状の場合、推薦者の最終決済・署名が必要となるので、ロジスティクスも重要となる。次はロジスティクスについて記載する。

No comments: