2007-01-30

米国law school出願 (推薦状-3 ロジスティクス)

推薦状は、お世話になった恩師・上司に書いてもらうのであるから、当然、推薦者の予定を考慮に入れ負担にならないスケジュールを考える必要がある。また、推薦者はbrochureに目を通しているわけではないので、書式等を知らない。従って、推薦者の作業を少しでも減らし、applyする人自ら作業をすることで間違いを減らす努力をする必要がある。

1 スケジュール

まず最初に行うことは、推薦状を書いていただけるか否かの打診である。主に問題となるのは大学教授・司法研修所教官である。特に遠隔地にいたり、疎遠になっていたりする場合は、とりあえず現在の連絡先を有人等に確認することから始まる。上司については、事実上上司に拒否権がない場合は後回しでいいと思うが、上司が1名分しか推薦状を書かないなど事務所内等で推薦人確保の競争が事実上ある場合はこちらもおろそかにはできない。

いつ打診するかについては、なるべく早く、出願する年の夏頃が望ましい。とはいうものの、一部帰国子女等で英語が得意という人を除いて、たいていはこの時期TOEFLに苦しんでいることが多い。TOEFLを受験していて点数が上がらない場合は、来年にしようかなどと頭をよぎったりする。こういう状況で推薦状を頼むというのも難しいとは思うが、一つ思い切って頼むべきである。どうしてもという場合(私はこちらであった)、TOEFLが250点(CBT)を超えたあたりが一つのタイミングとなる。これを逃すと出願直前となりがちであるので気をつける必要がある。飲み会等があって、そこで会える可能性が高いのであれば、その席で聞いてしまうのも手である。何年かぶり(もしくは年賀状以来)に突然電話・メールするのと、酒の席というのはどっちもどっちであるが、人間酔っぱらっている方がガードは緩いのだから。

推薦状の打診をする場合に聞くべきことは、誰がドラフトするか、ご希望のひな形があるか、日本語訳は必要か、ヘッダ(大学や研修所の名前やマークが印刷されているもの)があるかという点であろう。どれくらいコメントをする予定か、他にどのくらい推薦状を出しているのか、ということも聞ける関係であれば聞くと参考になるかもしれない。同時期に出す昔の友人とのつながりが復活することもあろう。同時期に出願する友人は多い方が何かと作業を忘れないし、悩みも共有できる。

推薦者にドラフトを送る場合、どの程度でコメントしてくれるかは人による。できればせかさずに済むタイミングでお願いしたいものだ。私はせかしまくるタイミングとなっていろいろご迷惑をかけた。

2 推薦状の内容確定後の作業

推薦者にお願いする作業は、典型的な場合、①推薦状へのコメント、②推薦状へのサイン、③大学指定の用紙へのサイン、④封筒へのサイン、⑤applyする人への返信である。これらも、できるだけ作業をこちらでするようにした方がよい。

推薦状へのコメントが一段落し、推薦状が完成したら、こちらで印刷してお送りする(または会いに行ってその場でサインしてもらう)。印刷をお願いする手もあるが、できるだけ作業をこちらの手の内に置いておいた方が安心である。お送りする際は、できる限り全出願校の推薦状を一度にお送りすることが望ましい。私は2回に分かれてしまったが。

推薦状を印刷する際は、ヘッダつきの紙を使うか、ヘッダを作って印刷するのが先例であった。また、印刷する用紙を推薦者ごとに変えているものもあった。用紙はレターサイズ(アメリカのA4)の厚紙が多かった。推薦状を入れる封筒まで全部別のものを用意しているものもあった。私は先例に従ったが、全員分、通常のA4のコピー用紙・同一の封筒でも全然問題ないように思う。多分こちらの大学はそこまで見ていない。あればという感じか。ヘッダはないと言われた場合、適当にフォントを選択してそれらしく作った(むろん推薦者の了解は得てある)。

お送りする書類は通常、推薦状、大学指定の用紙(あれば)、推薦状を入れる封筒である。封筒に封をする作業はこちらでしたい。間違って入れられた場合に取り返しがつかないので後悔しないようにこちらで作業するといえば通常は問題なく了解してもらえる。内容は既につまっているから。

ただし、封筒に割サインをするように指示をしている学校が多いので封筒に割サインだけはしてもらう。特に出願校が多い場合、付箋ですべてのサインの位置を指示すると間違いが減るだろう。返送してもらった後、封筒を閉じるのは力作業になる。厚紙を折りたたむと結構な厚さになるが、割サインが不自然にならないように閉じないといけないので。

推薦者からの返送を受け取ったら、大学には、推薦者発送という形で送るか、特に指示がなければ願書と一緒に送る。どちらでもいいと言われている場合は、願書と一緒に送った。郵便が一部なくなるのが怖かったため。書類が一部書けているとかの通知は、大学にもよるがはっきり言って適当である。何も言ってくれない場合も多い。また、問い合わせる場合はすべて英語である。できるだけ簡単に説明できる状況が望ましい。

3 その他

推薦状の通数を厳格に指定している場合、それ以上送るか否か先例は分かれている。個人的には強く書いている場合は、通数制限を守った。なお、この場合も、推薦者全員に全校分サインしてもらうことが望ましい。私は、推薦者の作業を減らすという観点から、通数制限をしてない学校について推薦状をお願いしていない推薦者にはサインをお願いしていなかったのであるが、合格報告のときに、「あれ?サインしてない学校だな。」とからかわれ冷や汗が出た。全推薦者に、一番大事な推薦状ですという顔をしておくのが無難である。

推薦状以外に、事実上の推薦状を送るという手を使っている先例がある。内容は推薦状のまま何も変えないのであるが、推薦者が自発的についつい送っちゃいましたという形で送ってもらうものである。大学関係者に強いコネがある人が推薦人から漏れてしまった場合、後から関係者を知った場合などに当てはまろう。

2007-01-28

携帯電話の機種変更-3

実はこの話には続きがある。携帯電話を紛失した友人が同じ機種にお店で機種変更したところ、30ドルか70ドルか忘れたがとにかくそのくらいの機種で新品に変更できたとのこと。

私の場合は確かに200ドル前後といわれたのに。なぜだ?紛失の場合は手続が違うのか?日系の店かそれ以外の店の違いか?近くの日系以外の店も見に行ったのに。 結果を知ることのメリットはないので特にこれ以上調べない。

というわけでお薦め度は、若干落ちた。買い換えにかかる価格は要確認。

米国law school出願 (推薦状-2 内容)

推薦状の内容は、基本的にこの人(applyする人)はすごい、強力に推薦すると書いてもらうことにつきる。

書き方に特に決まりはなく、どのような形でもかまわない。大学によってはフォームやチェックシートのようなもの(どのくらいの成績かなどをチェックする欄がある)を準備しているところもあるが、特に強要はされていない。これはapplyする人以外の第三者により作成される文書であることを考慮してのことであろう。

本来、推薦者によりドラフトされるべきものである。大学からの指示書にも推薦状が英語以外なら、certified translationをつけろという記載がある場合があり、これは、推薦者自身が記載することを強く求めているものといえる。

ただ、一般に、推薦者自身がドラフトすることは少なく、applyする人がドラフト(多くの場合ほぼ最終形態)し、推薦者は単に署名するだけの場合が多い。研修所の教官その他普段英語に接していない人からは、訳も同時に求められることもある。

Applyする人がドラフトする場合、何を記載するか検討する必要がある。前述のフォーム等でも明らかなように、成績(学業・修習・実務)について記載することは必須である。その際、上位何パーセントである(特に2回試験は成績証明書に現れないので、ここで記載するというポリシーを持っているものもあった)とか、強いリーダーシップ・協調性があるとか、何年に一人の逸材であるとか赤面の内容を自らドラフトすることになる。また、Personal Statementとの整合をあわせるべく、裁判官・検察官に誘われたなどというエピソードもいれておく。また、必要的記載ではないが、人物面のエピソードも入れていることが多い。個人的には、最後を重視することにした。

複数の推薦状をドラフトする場合、フォント、形式、内容等別のものになるように書くことが多い。実際の作業に当たり、一番楽なのは、複数の推薦者の前例をもらい、典型的なエピソードが入った全く違うフォームを選び作業を開始することであろう。私の場合、大学教授からは前例をフォームで渡されたので、思わぬところから前例が手に入る場合もある。

推薦者がコメントをするか否かは推薦者の性格によることが多い。立場による違いよりは、純粋に性格による気がする。このため、applyする人は、推薦者がどのようなコメントをしてくるか考えながらドラフトをすることになる。1つ、これはないな、と推薦者が思うような内容が入っていると、推薦者としても全体を精査したくなるのが人情ではないだろうか。そこらへんが思案のしどころであろう。個人的には、他の推薦状に比べ相当謙抑的に記載したが、それでもコメントを頂戴した推薦状もある。

枚数については、3枚までではないだろうか。集めた例では2-3枚が多かった。1枚でも全然問題ないといわれている。実際に大学教授の前例、推薦者にドラフトしてもらった件等は1枚に収まるものが多かった。エピソード重視という私の推薦状の場合、ある程度枚数が必要であるのでいずれも3枚ぎりぎりとなった。

推薦者がドラフトする場合で、applyする人に内容が知らされない場合(大学教授などに見られるパターン)は、内容に影響力を及ぼすことはできないので、内容を検討する必要はない。推薦状を推薦者が直接各大学に送る場合はほとんどないので、内容自体は、一校出願しない大学の推薦状をもらって中を確認することはできるが、意味はない。

推薦者がドラフトする場合で、コメントを求められることもある(レアケース。英語にある程度自信がある推薦者)。その場合は、内容・英語を確認することになるが、基本的にそのままノーコメントでいいと思う。このパターンの推薦者は非常に好意的な内容を書いてくれていることが多い。他の推薦状と明らかに違う人が書いたということが読み手にも伝わるので、それ自体が好印象となると推測する。よって余りいじるメリットはないと思う。

推薦状の場合、推薦者の最終決済・署名が必要となるので、ロジスティクスも重要となる。次はロジスティクスについて記載する。

NY レストランウィーク

今週、来週とニューヨークではレストランウィークというものが開催されている。有名レストランが一斉に昼飯、夕飯をリーズナブルな価格で提供するという企画である。

もともと存在は聞いており、そろそろ近いことは知っていたが、今回の開催は大学の事務局からのメーリングリストへの投稿で知った。参加レストランの一覧が確認できる公式web siteは以下の通り。

http://www.nycvisit.com/RestaurantWeekSearch/index.cfm?pagePkey=1713&CFID=17985757&CFTOKEN=17615982

さて、ここでレストランの一覧を見ることができるのだが、いかんせんwindowが小さく一覧性に欠ける。大きな一覧表がほしいという場合は、wordに貼り付けるなどした方がいい。

それでも膨大な数で圧倒される。いちいちwebを確認するのは現実的ではない。私がとった方法は、Zagat(書籍版)でポイントの高いレストラン、自宅の近くのレストランをみつけ、それをword上で検索するという方法である。

各レストランに電話をしてみると既に結構夕食は埋まっていた。やむなく平日昼食に予約を入れ、ようやく食事に行くことができた。行ったことがないレストランであったので、お得感は正直よくわからなかった。昼から酒盛りという形になったので、ずいぶん高い昼飯になったが、これでも通常時よりはお得なのかもしれない。学生身分に感謝する昼下がりとなった。

2007-01-27

米国law school出願 (推薦状-1 推薦者)

次に推薦状について。

1 推薦者
そもそも、推薦状はなぜ必要か。形式的にはむろん大学が要求するからであるが、ここで問題にしているのは、何のために取るのかという趣旨である。むろん、あくまで推測である。繰り返しになるが、願書の目的は大学を説得することである(と思う)。一般的に説得に妥当な立場の第三者の見解を用いるのはきわめて有効である。また、たとえ日本人のほとんどがそうであるように、実際は出願者が起案し、ほぼそのままサインしてもらっていても、当該推薦者とそこまで良好な関係を築いているということを示すという観点からはなお意味があろう。

その意味では、①推薦者の立場の妥当性(監督・採点する地位にあるか。また権威は十分か。)、②推薦者との良好な関係があるかという点を常に念頭に置く必要がある。

実際には、例によってどの大学にも使い回せるように最大公約数的なformatの作成からはいる。大学の要項を検討し推薦者の最大必要数を割り出す。とはいうものの、よほど英語が苦でないひとでない限りこの段階で先に全brochure (募集要項) を読むなどということができるはずもないので、先例にて必要だった数と、お願いする推薦者のリストを学ぶことが多くなろう。

結果、通常大体4名分推薦状を準備すれば大丈夫であった。実際に私が願書を提出した大学で5通以上を要求・encourageする大学はなかった。相当人より多く出しているのでまあ、基本的に5通以上準備する必要はないということになろう。

では誰に推薦してもらうか。入手した先例では、一番原則的なのが、事務所の上司、研修所裁判教官、大学時代の恩師(ゼミの先生)の3名。それに、裁判教官(通常最低もう1名いらっしゃるはず)、検察教官、実務収集の指導官で留学経験のある人(分野は様々)を加える形が多い。ゼミを取っていないという場合は、その他の方々から2名選ぶ。私の場合は、事務所上司、裁判教官、大学の恩師、出向先の上司の4名とした。

(1)事務所上司について
いくつかの大学の指示を見ればわかるが、事務所上司は外せない。LLMという実務経験者を採用するコースにおいて最新の評価は仕事上のものとなる。試験があまりないことからも、仕事上の実績は外せないということであろう。また、特定の事務所は特定の大学に(国内系事務所・企業の場合寄付によって、外国系の場合JD卒業者を採用すること等によって)枠を持っているという噂もまことしやかに流れている。真相は確認できないし、どの程度確かな枠かも事情によりけりであろう。いずれにせよ、そうであれば、なおのこと噂の事務所・会社にお勤めの方は、上司は外すべきではない。

特定の大学に影響のある人(出身者など)、肩書き・実績のすごい人、他の人に推薦状を出していない人などがいいといわれているが、真相は不明である。外資系の事務所の場合、事務所日本人上司、本国外国人上司の2名に出してもらうこともあるようである。

とはいうものの事実上、ここは悩む余地は少ない。それぞれのおかれた環境のルールに従って最良と思う人に頼むことになる。各パートナー1名しか面倒見ないという習慣があればそれに従うし、全員が同じ人に殺到するときは殺到しておくしかないのであろうし。もし、選択肢が多くあるのであれば、(失礼にならない限度で)それぞれの人の過去の推薦者の結果を各方面から情報収集し、トラッキングしてみるのも一案であろう。また、個人的には仕事上の上司2名というのもありではないかと思う。前職等全く基盤が異なる2名ならさらに有効であろう。私の場合もここに該当する。ただ統計上、少数派にはなろう。

(2)研修所教官
通常は裁判教官からもらう例が多いようである。私もそうした。ただ、確証はない。

留学準備をしていると何かと権威にすがりたくなる。その意味では国という権威をバックにしているという点が大変魅力的に映る。ただ、裁判所から留学に来ている方に伺う限り、裁判教官が絶対的な力を発揮する場面は限られているようで、(一番積極的に推薦してもらえるのではないかと推測する) 裁判官留学者でも受かる大学も落ちる大学もあるらしい。思いの外公平であるようだ。もっと国の影響力は強いかと思ったがそうでもないらしい。とすると、裁判教官に固執する必要もないのかもしれない。必ずしも裁判教官が留学経験を有しているわけでもないし(むしろ有していない場合の方が多いのではないか)。

どの教官にお願いするかについては、方針が分かれよう。一般的には誰が一番評価してくれたか、誰が一番影響力がありそうか、誰が推薦状の数が少なそうか、誰がめいっぱい推薦(原稿にコメントなし等)してくれそうか等が判断要素になる。クラスで前年に留学に行った人がいるならば、是非推薦状を誰にもらったか、教官の反応はどうであったか、その結果どの大学にうかったか等を聞いておくと役に立とう。ただし、むろん研修所時代の成績の彼我の差は念頭に置く必要がある。

(3)大学時代の恩師
大学時代の恩師にはもらえるのであれば是非もらいたい。修習を経て弁護士になった場合、研修所の位置づけは相当玉虫色になる。そもそもそういった制度が外国にないため、ロースクールであると言い張ってみたり、実務経験に若干入れてみたりいろいろである。そのため、必ずしも直近の学業とはみなされない可能性が否定できない。その場合は、大学が純粋学業の最終となる。LLMが大学院という位置づけをされていることからも、学部の指導者の推薦は重要となる。

私自身は、大学の恩師に傾倒していたので、何を書かれても推薦状がほしかった。損得抜きに。一方で穏和な教授であるのでひどいことにはならないだろうとも思っていたが。

(4)その他の推薦者
その他の推薦者は、もう好みが強くなろう。自分に少し有利になると思える人にお願いすることになる。

次回は推薦状の内容について記載の予定。

2007-01-25

携帯電話の機種変更-2

オークションで落札した中古携帯が届いた。説明書も読まずに、SIMカードを刺してみたところ、無事動作。書くことがないくらい順調にことがすすんだ。

というわけで1ヶ月半くらいぶりに携帯取得!

SIMカードは、アドレス帳も情報として含まれているようで、再入力の手間もなし。Car charger(車は持っていないが)、アプリケーションCD、USB(パソコンとの接続)も付属されてきて大満足。
外国に来て久々に思い通りに事が運んだという感じ。

うーん、これは新機種は基本的にオークションで買うことになりそうだ。
迷っている方が入れば、積極的にお薦めしたい。

2007-01-23

米国law school出願 (Personal Statement-2 内容面)

Personal Statementに特にこれを書けという要求がなされることは少ない。ただ、一般にこれを書くというのは大体決まっている。日本の弁護士の場合、大学、修習、実務での活動を書く事が多い。JD希望のアメリカの大学生の場合、それこそ様々らしく、小さい頃のエピソード(のみ!)を書いたりもするらしい。

いくつか、前年度以前に留学した事務所の先輩、友人等からサンプルを集めると、大体の傾向と対策が見えてくる。イメージで恐縮であるが、Personal Statement以外の客観的な書類(成績、推薦)を証拠とした最終弁論という感じか。なお、書面の趣旨、米国の風習からして日本人には全般的に赤面ものの書面になることうけあいである(そのために書いていていやになり筆が鈍ったりもする)が、当然のこととして書き進める必要がある。

具体的には以下の流れが多かった。

1 大学時代
 どのような大学時代を過ごしたか。成績、学業外活動。大学入学から書き始めることが多いが、それ以前にふれているものもあった。成績は上位5%だの、10%だの書いているみたい。むろん事実のことが多いと理解。なお、本人達の事情聴取によると、真相不明(というか自信はない)そうだが、とりあえず成績証明書に明白に嘘となるような事柄が書いていなければ、とりあえずいいと判断している模様。謙遜であろうか。

2 修習
 受験回数から始めるものもあるが、それほど多数ではない。修習時代の成績にふれ、実務のエピソードにもふれることが多いようだ。裁判官・検察官に熱心に誘われたということを、ふれているものも多数。教官から成績を教えてもらったところずば抜けていた、5%に入っていたなどの記載をしているものも散見される。その場合には、当該教官からの推薦書には熱心に誘った等の記載があるというようにつじつまは合わせてある。むろん事実のことが多いと理解している。当人達は謙遜をすることが多いようであるが。

3 実務
 どのような仕事をしたか、分野ごとに記載。Due Diligence のみしていた、流動化漬けになっていやだった、この事務所から逃げ出すことが留学の主目的で戻るつもりはないというような記載はむろんない。大体は、どの分野でも多くの仕事をした。クライアント・取引先からとりわけ高い評価を得たなどと書いてあった。すばらしいことだ。
 また、著作、講演、プロボノ活動等についても記載してあるものが多い。

4 留学後の展望
 なぜ、留学するか、何を学びたいか、クラスにはどのような貢献ができるか、2年目はどうするかなどを書く。2年目の事務所が決まっている人はまれであろうが、3と絡めて書けるならば望ましいことであろう。

特に成績・経歴・推薦者などでハンデを背負っていない人は、この通り書くのが一番無難なのではないだろうか。大学にも一部、仕事のことを書けという指定があるところもあるので、この通り書くことのリスクは少ないと思われる。私も流れはこのままである。ただ、一発逆転をねらっていた私は、以下の点に気をつけて書くこととした。

1 読み物としておもしろい
 成績等書けるものは少なかったので、とにかくエピソード重視。特にあぁ、いい人だな、積極的だな、等と思ってもらえるようなものを中心にピックアップ。必然、推薦書もエピソード重視で、推薦者に負担が少ないものとなった。
 また、エピソード等もできるだけ具体的に記載した。多数のPersonal Statementを読んでいる人に少しでも記憶に残してもらおうという作戦である。

2 人と違う
 人と同じフィールドで勝負したら負けると思ったので、とにかく、自分は人とこんなに違うんだということを書いた。米国Law Schoolは、多様性を重視するというようなことを聞いたことがあったので、それにかけることにしたのである。合い言葉は、「欠点は多様性」。

3 視点を設定
 意外に視点を設定している人は少ない。私の場合は、企業の活動・渉外(米国)に興味があったという、非常にべたな視点を設定した。真実であるだけに一定程度の説得力を持つと思った。大学の学部選択・ゼミ選択、米国滞在経験、簿記の資格取得、渉外就職、クライアントとのつきあい、出向などをこの観点から整理した。

4 長すぎず、短すぎず
 Personal Statementに限らず、必要書類全般であるが、とりあえず最初にひな形になるような、全部てんこ盛りの物を作って、その後大学に応じて削って使うという作戦が一般に使われている。その原版の長さは、人により様々で、長い場合、10ページを超えている人もいた。
 一般的に長すぎない方がいいといわれているのと、短い人の分は、かなり無理をしてはしょっている印象が出てしまうので、中間を取ることとした。原版は5ページくらいであった。

5 外国人にみてもらう
 当然のことであるが、みな外国人がそうとう(かなり)手をいれたPersonal Statementを出す。それに書き負けないためにも外国人には積極的に見てもらうべきである。複数人に見てもらうのもいいかもしれない。

(追記)
6 個人的な事情があれば書く
 奥さんと一緒に留学したい、子供がいるので治安のいいところがいいなど、一見身勝手な要望も、少なくとも要望に合致する大学については、記載していいと思う。異論もあるところであはあるが、余り不利益を受けているようにも見受けられない。一方、どのくらい考慮してくれるかは大学によるが、あからさまに考慮してくれる大学も結構ある感じだ。
 同様の視点で、個別の教授について話を聞いていたら具体的にその教授の授業を受けたい!と書くのも有効かもしれない。実際書くことが求められる物もあるし。

このようにPersonal Statementの骨子ができたら(または並行・先行して)、次は推薦状である。

2007-01-21

携帯電話の機種変更-1

ちょっとよそ道をして携帯の話。

先日携帯を水没させ、現在携帯が使えない。しばらく問題を放置していたのだが、いつまでもないとさすがに困るので重い腰を上げることにした。

解決方法は、通常の機種変更の他、値段的に安くなるものとして他のキャリアに契約を移す(番号は維持できる模様)などがある。契約期間がまだ短いのでいずれにしてもずいぶんとお金がかかる(数百ドルレベル)。あまり電波の入りが良くないのでキャリアを移すことも考えたが(ソーシャルセキュリティー番号がないため)コストがかかりすぎる。仕方なく週末に携帯の機種変更をすることにしていた。

とりあえず、せっかく機種変更するのであるからどれくらいの機種がどのような値段で売られているのか近くのショップをいくつか視察してみた。感想としては携帯選びは日本の方が楽しいかも。世界のサムソンが日本より力を入れているからいいのがあるのかと思いきやさほどでもない。iphoneもまだ販売されていないし。どれも似たり寄ったりという感じである。それにもかかわらず、端末だけ購入しようとするとどう考えても日本では売れなさそうな機種でも200ドル超かかりそうである。うーむ、と思い一度帰宅。

この段階で思いついたのが携帯端末をオークションで購入すること。最近は日本でも同じだが、こちらの携帯は、SIMカードというものが後ろに刺さっていて、それを別の端末に写すことで機種変更をしたはず。そこで、ebayを探してみた。ある。わざわざ「契約なし携帯」というジャンルまである。しかも表示価格も安いもの(20ドル以下)も大量に。ただ、最終的な落札価格の相場はぱっとみの表示価格と大きく乖離することも多い。そこで購入する機種を、とりあえず一番人気(とebayに表示された)機種に決め、いくつかwatchすることにする。

一方で、元の携帯は水没したのである。そもそもSIMカードが壊れていないか確認する必要がある。日本を出るときにドコモを解約したのであるが、そのときのドコモショップの人は、携帯の電池の裏からSIMカードを出していた。それを思い出しながら、おっかなびっくり携帯をあけてみる。しばらく試行錯誤の上なんとかSIMカードを取り出すことに成功。ただ、SIMカード上の端子が若干傷ついたような・・・

次はこれが動くかの確認である。妻に携帯を借り試してみることにする。用途を告げずにお借りする。用途を告げると止められそうだったことと、彼女の契約は家族プランとして私の契約にぶら下がっている契約なのであるが最悪キャリアを変更して番号も変わってもいいといってくれていたから、その了解に、分解(破壊)の了解も含まれるでしょうと勝手に解釈。

やることはSIMカードの入れ替えである。彼女の携帯(機種は違う)も同じように分解し、SIMカードを取り出す。そこに私の分をはめ込む。その上で自宅の電話から、僕の携帯番号をコールしてみる。プルー、プルー・・・。うまくかかる!!おおっ。次に彼女のSIMカードに戻して彼女の携帯番号をコールしてみる。これまたうまくかかる。よし!

というわけで、ebayで端末を購入することを決意。次は価格である。人気機種(Motorola Razr)なので平均1時間1個くらい出品がある。相場はどうやら新品なら100ドル程度、中古なら50-60ドルからという模様。携帯の機種は当初一定のキャリア向けに固定されているのであるが、このロックを外した物も売っている。また中古だと前オーナーが買ったアクセサリがそれなりについてくるものもある。今回は特に必要がないので、ロックはさわっていないものを買うことにする。いくつか競り負けた後、中古(1年使用)、追加アクセサリー多いという状態のものを落札。あと1年半しか使わないし、毎日充電をできるから中古電池でもいいかという感じで落札した。オークションも何年もやっているとずーっと競り合いをしているのがめんどくさくなる。出品が多いものは即日落札をすることが多くなってきた。早速paypalで支払いを済ませた。

この後、うまく作業が進むかはわからないが、経験代として捨ててもいい程度(最悪ebayに再度出品するし)の出費なのでどうなるか楽しみである。寝る前に妻に報告すると、また失敗するのではないかと眉をひそめられる。まあまあとなだめて、今日は就寝。

米国の郵便事情は余りよろしくない。おそらく物が届くのは早くて来週末。それまでのんびり待つことにする。また経過をご報告できれば。

2007-01-19

米国law school出願 (Personal Statement-1)

TEOFLの点がある程度取れるようになったら次は、Personal Statement、推薦状、履歴書、その他必要書類の作成である。準備万端な人は出願年の初夏ころから準備を始める。私自身は10月後半に作成開始であった。平日も利用する予定であったのが、結局週末しか作業できず完成はずいぶんと遅く出願直前であった。

Personal Statementは、要は自己アピール文書である。自分はこんな人間であるからぜひLLMの一員として採用した方がいいよーと訴えかける文書である。試験が事実上TOEFLしかないLLMの出願に当たっては、日本人が通常受けるイメージ以上に重要な書類なのではないかと思う。

日本の入学選考の場合、主に全員同一の環境においてペーパーという環境で能力を発揮できるかということを、その他のもろもろの事情を排除して判断するのがいいと考えられている。ここでその他もろもろの事情は、親がその大学の関係者であるとか、ペーパーは駄目だが他に特殊能力があるとか言う場合を想定している。もちろんペーパーだけという弊害も声高に主張されていて、たとえば試験に遅れる妥当な理由がある場合に追試を認めたり、一芸入試、推薦入試というものが行われたりしている。しかし、これらはあくまで例外と位置づけられている。

アメリカでは、日本で行われるタイプの試験(当日定められた期間内で記憶力に基づいて解答するタイプの試験)結果は、少なくとも日本で思われているほどには絶対的ではない。世界は広いものでラテン(南米)の国々では大学の試験は基本的にすべて口頭試験のみとのことである。アメリカはラテンほどペーパー軽視ではないものの、日本ほどペーパー絶対でもない。期末試験でもおおむね教科書・ノートを参照可という条件である。日本では、司法研修所の即日起案(7時間くらいの長時間の試験)ですら、記憶だけで記載させることとは大きく方針が違う。

では、何が重要となるのか。イメージで恐縮だが、米国に来て感じるのは、相手を説得させることが大事だということである。大学の生徒選考においても、ペーパー試験に現れる能力の絶対値で生徒を選考しているのではなく、大学に入れたいなと説得させられた人を入れているのではないか。大学側も大学経営を成功させたいと考えているので、成功しそうだと感じる生徒を取りたいのである。その生徒が卒業後成功することで大学の名声も高まるという仕組みである。従って、自分を取った方が取らないより良いと説得することが重要となる。

この説得方法に特に制限はなく、基本的になんでもありである。本人の自己アピールはもちろん大事であるし、第三者からの推薦も重要である。その人から推薦を得られるだけの能力を発揮したこと、推薦状をもらえる人間関係を維持できていることを評価するのである。そのような人間関係を築けること、有力者とコネクションがあることは成功の重要な条件と考えられていると思う。私が出願した年のある大学などは、applicationに在学・卒業生の知り合いを記載させる欄があった。

その中でも自らアピールすることを正面から認められているのがPersonal Statementであると考える。むろん、異論を耳にしたこともあり、大学側は、Personal Statementをさほど重視しておらず、客観的な大学・修習時代の成績、TOEFLが足切り点を超えていること、コネのある著名者の推薦状を中心に見ており、Personal Statementを重視してはいないというものである。確かに、Personal Statement以外が充実していればこの考えにたつのもいいが、世の中私のように過去の成績には見向きもしたくないという人も中にはいる。そういう人は、自己を鼓舞するためにもこのような見解に惑わされるべきではない(笑)。いずれもの話も確証がない推測の話で、大学によっても比重は異なるのであろうから、他がない人は、Personal Statementがんばる!と思っていればいいのである。

ではこのようなPersonal Statementに何を書くのか。これを次回記載してみたい。

2007-01-18

米国law school出願 (TOEFL)

現在米国ロースクールに留学中である。ロースクール関係の情報はブログが発達した結果、留学生のブログから相当程度の情報を得ることができるが、私もここに若干記してみることにする。なお、私は、日本の弁護士でいわゆる渉外というところで働いており、出願2005年末である。

留学準備は、まずはTOEFLの点を取ることから始まる。
TOEFLはなるべく早くから請け出すことが望ましい。特に年度末、年末に仕事が忙しくなることがわかっているなら出願の前の年の秋くらいに開始するくらいが一番いいと思う。実際にこの時期に始られるほど計画性がある人は少ないが、終わり際にばたばたした経験からもこの時期がいいように思う。なお、TOEFLの受験回数は少ない方がいいという話も聞くが、周りの留学生(少なくとも)は相当数受けている人が多い。回数は余りデメリットとならないのではないだろうか。

一部の例外を除いて、特に勉強しないで受けに行くと初回の点の悪さに驚く。ここでしっかり現実を受け止めることが大切ではないかと思う。途中とぎれることもあると思うができるだけ毎月受験することが望ましい。私の場合、受験は2004年12月から受験を開始したものの、2005年1-4月の間一度も受験できなかった。出願年の初夏以降あわてて回数を受けるのであるが、だんだん言い訳しなくなる(あきらめる?)自分を発見した。

何度か受けていると自分の弱点(私の場合は、reading, writing)が発見でき、それなりに対処するようになる。個人的に対処方法としては、全般的に単語を覚え、前日8時間以上寝ること、listeningは英語ドラマ(英語字幕。Friends/sex and city等)を見ること、readingは英単語を覚え、grammarは問題集を解く(250を目指すと書いてあるようなものがいいように思う)、writingは分量を書くというのを気に留めていた。実際には働きながら勉強するというのは難しく、平日はあまりできなかった記憶がある。また、受験は月曜日午前中をねらっていた。土曜日は年のせいか平日の疲れをいやすために必要だったので、日曜勉強(ドラマを見るだけのことも多々・・)+睡眠とすると月曜しかなかったからである。睡眠効果か、平日の方が平均点が低いのか理由はわからないが月曜受験の方が成績がよかったように思う。ただ、月曜午前半休となるので、環境による。

各自じたばた対処する結果、出願年の夏頃に250(CBT)を超える場合が多い。問題は、250,260を超えたあたりで受験をやめるかである。結論としては270(all 25, writing 5.0)までは受験を繰り返すことをおすすめしたい。最終的に秋も深まる頃、ラストスパートで点を伸ばす人が多い関係上、一般にいわれているより周囲の日本人留学生のTOEFLの点数は高い。大量留学世代である影響かもしれない。数名にしか聞いていないが平均で270程度ある感じだ。特に学生時代・修習時代の成績に不安がある人(まさに私!)の場合は、TOEFLの点くらいしか挽回の機会はない。一方、弁護士が留学する場合、TOEFLの点が非常にいいのに留学が決まらないという話はあまりないので、ここさえよくしてしまえば後はなんとかなるのが、先例ではないだろうか。

最終受験時期であるが、12月1日締め切りならば、11月初旬―中旬になろう。その段階で、250は到達しているが、270に行っていないという場合、上記傾向からすると、出願し、その後TOEFLの点を追加提出するというのは、十分にあり得る戦略だと思う。この点は実際に経験しているわけではないが、アメリカの体質(締め切りは交渉で何とかなるのが通常)からすると、後で受験するのもありじゃないかと思う。ただ、精神的なフォローは必要となろう。一般的に出願作業を終えると消耗してしまうので、後はどうでもよくなってしまう。特に11月下旬から12月上旬は作業に追われるのでその後の回復には時間がかかる場合がある。また、1つでも合格通知を受け取ってしまうとその段階でほっとしてしまうのが常であるのでなかなか受け続けるというのは難しい。本当に受けたい場合は、先にオンラインで予約をしてしまうなど、強制手段を確保した方がいいように思う。

2007-01-15

ローマ字入力・かな入力

日本人がキーボードで入力する方法は大別してローマ字入力・かな入力の2種類がある。その他無数のキー配列があるようだが少なくとも私の周りでその入力方法をとる人はいない。昔私は日本語を入力する場合はかな入力を用いていたが、今はもっぱらローマ字入力になってしまった。

一番最初キーボードのブラインドタッチを習った際に偶然英語環境にあった。Windows XPなどない時代の話であるのでその環境では日本語を入力することはできなかった。英語自体に抵抗はあったものの頭の中と表示が感覚的に一致するタイプ方法であったので、思っていたより楽にブラインドタッチを覚えた。

次に独学で日本語の入力を練習する機会を得た。小学校の時のローマ字習得を怠ったせいかこれがローマ字入力はストレス以外の何者でもなかった。漢字→ひらがな→ローマ字と頭の中で変換して打つ必要がある上、ローマ字のぁぃぅぇぉなど小さな文字の打ち方を知らなかったし、教えてくれる人もいなかった。またタイピングスピードも遅く1打でも打鍵を少なくしたいと思った。

こんなわけでかな入力も習得することになった。かな入力ならまわりに誰も教えてくれる人がいなくてもキーボードの表示を見ながら文字を探すことができたから。

かな入力の場合、日本語を入力する場合はかな入力、英語を入力する場合はローマ字入力を用いることになる。日本語の入力スピードはむろん、英語・日本語の頭を切り換える場合も便利であるし、(ATOKを使う限り)日本語・英単語が入り交じった表現も一度に入力できるメリットがあった。

一方、かな入力は常にキーボードを4段フルに使う(数字の書いてあるところもしょっちゅう押す)のでタイポが多くなりがちである。ただ、これだけではメリットを捨てるまでには至らなかった。職場のパソコンでもかな入力を続けていた。

ローマ字への変更の契機となったのは、小さなノートパソコンを買ったことである。ただでさえタイポが増えがちな私のかな入力においてキーを小さくするのは致命的であった。タイポが激増し、使い物にならなくなったのである。

こういった流れを経てローマ字に変わった後は、環境によって入力方法を変えるのがめんどくさいのでローマ字入力一本で暮らしている。慣れとは恐ろしいもので、今ではこれでもしょうがないかと半ばあきらめ気味である。

ただ、ローマ字にしても現在のノートパソコン(Let's note R5)のキー配列は不満である。なぜかEnter keyを押したいときに枠を小指で痛打してしまうことが多いし、右手担当範囲に、Altがない。

Altに関しては、キー変更ソフトを使うという手もあるが(その便利さは十分に知っているものの)パソコンが不安定になった経験を持つので使いたくない。十字キーの周りの空白をつぶして是非右Altを採用してほしいものである。レイアウトを崩したくないということであれば、カタカナキーをなくしてほしい。AltはWordなどのソフトウェアをキーボードで使う場合必須であるので是非右手の元にもほしいものだ。

また、蛇足ではあるが、Page up/Page downはいかなる場合にも独立させるべきであると思う。特に小さな画面の場合スクロール回数が増えるが、ホイールはまだ信頼の置けない動きをする場合があるし、スクロール幅が読めないのでweb サーフィン(死語か?)のためにはPage up/Page downの方が使いやすい。

パソコンに対する要望があるうちはまだまだ何台も買ってしまうのかなと思い、悲しくはなるが、いっそうの進歩が心待ちでもある。

2007-01-09

IE 7.0 導入の勧め

IE 7.0 を最近使っている。いろいろなところでレビューはされているので、機能の詳細を今更書くつもりはないが、もしまだ更新していない人がいれば是非導入することをおすすめする。

メリット
1.印刷しても端が切れない。
いままでのIEだと、ページを印刷しても右端が切れることがよくあったが、自動的に調整してくれる。プリンタ付属のソフトなどで解決できている環境もあるが、IE自体にこの機能がついたのは大きい。仕事で出かける間際にプリントアウトして苦しむ場面が減りそうだ。

2.文字の拡大縮小ができる。
今までのIEだと、表示するフォントの大きさを変えても、文字の大きさを指定したページではもとの大きさでしか表示できなかった。IE7.0は、それこそ虫眼鏡で拡大するように、フォントが固定されたページでも画像ともども構図を保ったまま拡大縮小してくれる。作成者と閲覧者の双方の希望をうまく取り入れている。One note を持っている方はそれの拡大縮小と同じ感覚と思っていただければいいかと思う。個人的には高画素画面で、スポニチさんのページなどを見るときに活用している。
スポニチ http://www.sponichi.co.jp/index.html

3.複数のページを一挙に開ける
タブ機能が加えられたことの恩恵。お気に入りのフォルダを表示し、右クリックからグループで開くを選択すると、フォルダの中の全リンク先に一挙に接続してくれる。ニュースフォルダなどを作成してまとめて閲覧したいサイトを巡回するのに使用している。

4.ポップアップを一部防げる
タブが追加されたことにより、ctrl + 左クリックでリンク先のページを新たなタブを追加して閲覧することができるようになった。これもずいぶん便利であるが、うれしい副作用がある。HTMLの記載でクリックすると新たなIEが立ち上がる設定になっているリンクでも、一部のリンクはIE7.0のタブ追加機能が優先される。これによりwindowの整理がより容易となる。

デメリット
単体では余りデメリットを感じない。ただ、個人的な環境かもしれないが、google関係のソフトが追いついていない気がする。英語ページなどでの辞書機能が使えなくなってしまったほか、googleツールバーも今までと違い、若干かゆいところに手が届かない感じ。

(追記)その後、グーグルツールバーを再インストールする機会があり、再インストールしたところ、問題解決。うまくいかない人は、再インストールをお薦めする。

なお、あまりに更新回数が少ないので、今回から更新しやすくするため日本語のみとした。いつかまた元の志まで戻りたいものだ。