08ドラフト15 前半活躍型か後半活躍型か
選手の中には毎年春先だけ活躍したり、夏以降本調子になる人がいます。この人達はどう指名すべきでしょうか。
例えば、ボストンのMラミレスとかは毎年、夏以降活躍しますし、こういった人はポストシーズンで活躍するので、ミスターオクトーバーとか呼ばれて賞賛されます。こういう人はドラフトでどう考えればいいのでしょうか。
結論から言えば、add/dropを考えるならば、優先順位低めです。トレードでむしり取ることを考えている方は余計に人にとらせた方がいいですが、ま、これは今回の検討範囲外ということで、add/dropとの関係のみを書きます。
Add/dropは、夏以降楽になります。これは3つ理由があると思います。
1.ほかのプレーヤーが飽きてゲームをしなくなる
これはたぶんパブリックの場合、最大の理由でしょうが、最後あたりは相当そのとき調子がいいのが落ちています。ま、これはリーグによるので今回の検討対象外で。
2.トレード期限の到来、ロースターの拡大(これは表現にあまり自信がないです)
いずれも大リーグ機構のルールによるもの。前者が確か7月末あたり、後者が8月後半かな?くらいにあり、要はその時期にゲームにでる選手の顔ぶれが変わるのです。アメリカではトレードは盛ん(有効活用というマーケットの理屈が選手・国民に浸透しているからでしょう)で、この時期に駆け込みでレギュラーが動きます。
動くとどうなるか、動いた先の周りの選手も恩恵を受けますが、add/dropとの関係では、元のチームの控えというのが一番メリットを受けます。これがpotential20SB/HRの人だったりする可能性があるので、これをとる。
また、夏以降、有力新人が大リーグを味わうことができるシーズンになりますから、ここでも有力新人をとれる。これらの人は、年間成績ではたいしたことになりませんし、たいがいははずれですが、たまに瞬間出力ではいいものを持っている人が多いので、期待はできます。
3.ファンタジー特有の事情(誰を落とせばいいかわからない)
Dropするひとは、実績のない人、調子の悪い人です。序盤では、昨年実績のある人、今調子のいい人を落としにくい。この場合、検討すべきファクターは2つです。
では、後半はどうなるか。ファクターが増えるんですね。昨年までの実績と、今年前半の調子(全体のランクはいい)、今の調子の3つに。過去と大過去といった感じでしょうか。
今までadd/dropをまめにやってきたチームほど、当然全部が悪いなんて選手はいないわけです。このうち1つか2つが悪い選手をどうするか。これは悩みます。
よって、全員がadd/dropをしている場合でも、この3つめの要因により、その瞬間調子のいい選手というaddの対象になりうる選手というのは、構造的に後半の方が多くなります。
また、もうひとついいこととして、こういった栄光の昔というのは大リーグに詳しい人ほど引きずられる。だから、あまり詳しくないカジュアルユーザーが付け込む隙はまさにここにあるのです。
これを考え合わせると、fantasy baseballの後半の成績というのは、うまくやれば、前半よりあがるわけです。
よって、ドラフトで指名したいのは、これを補ってくれるような、前半に調子がいい人じゃないかと思います。僕なら前半活躍型を指名します。
2 comments:
単純に、後半どうなるかはそのときにならないとわからないというのもありますよね。後半になったら怪我が治ってクローザーとして復帰する予定の人(治らないこともある)より、今クローザーの人の方が一般には価値が高い。
FTさん、コメントありがとうございます。
ご指摘は、けが人のpresent value的な考え方ですね。それもいつか検討してみたいと思ってるんですよね。add/dropで書いた方向から考えるのかな、と思います。人によりけが人の現在価値のとらえ方に差があるので、そこら辺検討できればおもしろいのになるかなと思ってます。
ここで念頭に置いていたのは、マニーラミレスとか、カノくんたちだったんですね。レギュラーでずっと出ているが、なぜか後半の方がいい。日本でいうと夏男って感じでしょうか。これって、いつ今年だけ違う傾向で「明日」から活躍するやもしれず、毎年ある程度の最終成績を残したりもしているから結構難しいのかなぁと思っています。
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