2007-06-13

New York Bar勉強記(2:現在の勉強の進行状況)

現在の勉強の進行状況について、記録的にご報告。あまり芳しいものでありません。
1 NY Barの概要
2 Bar-Briの授業
3 択一(マルチプル)進行状況



1 NY Barの概要

NY Barの試験は、2007年の場合、7月24日・25日にあり、初日が主にNY科目(午前3時間15分で3 essay, 50 NY multiple, 午後3時間で2essay, 1 MPT(multi-state performance test))で、2日目が全州共通の択一問題(MBE, 午前3時間100題・午後3時間100題の計200題)。配点は初日60%、2日目40%。

良く合格体験記に出てくるエッセイというやつは初日のNYエッセイ(文章題)で、マルチプルというやつはMBEを指している。基本的に前者はNY法(コモンロー・制定法・判例法)、後者はアメリカコモンロー(判例法・一部制定法)について聞かれる。

文章題で外人に勝つのは難しいと言うことから、日本人は2日目のMBEマルチプル(択一・4択)を中心にやることが多い。それでも、1問1.8分で解いていくのは私にはきわめて難しいということがわかりました。読むスピードについて相当訓練を積むか、しっかり内容を知った上で問題に当たるしかないのではないかというくらい難しそうです。3時間(計6時間)このペースを続けると言うことも果たして可能なのか疑問。

2 Bar-Briの授業

BarBriというのは、司法試験予備校。司法試験・法律に関する仕事一般に手がけている大きな会社です。司法試験関係のビジネスは無論、学校で使う教科書も、参考書も、Westlawというオンライン法律検索(法律・判例・一般新聞等の情報を横断的に検索可能。社会人になってから契約すると1分いくらと法外な金額を取られるが、学生向けには無料?であり、学校にいるときにはよく使います)も提供しています。

NYバーとの関係では通例7-8割の学生が授業を受けるそうな。独占企業であり、法外な授業料を取ることでも有名。近時、授業料返還のクラスアクションが起こされ、私のところ(しかも日本の住所!)にもクラスへの参加を勧める手紙が届いた。放置してあるが。ちなみに授業料については、アメリカの法律事務所(または日本の法律事務所(例外的))が出してくれる・補償してくれることもあると聞くので、聞いてみるべきでしょう。会社派遣の人は会社から出るのが通常。私は期待薄ながら確認中。

授業は、5月中旬からNYのタイムズスクエア近くでライブ講座をし、それを、1週間後から各地で始まるビデオコースで使い回すという方式。NYに住んでいるものは選択の余地があるということになるが、私はフォーダム(Fordham)というロースクール(マンハッタン mid west)で開催されるビデオコースを受講中。ライブは録音のためか舞台で行われ、従って机がないという話を聞いたこと、家から近いこと、授業中は眠くなったら寝たいことからビデオ講義の方がいいと判断したもので、日本人は過半がライブコースです。

ビデオコースは5/22から開始されました。これは私の関与しないところで進行しているので、順調そのもので日程を消化中。

MBE科目では、刑法(criminal/criminal procedure)、証拠法(evidence)、憲法(constitutional law)が終了し、昨日からPropertyにはいりました。NY科目ではそのほかに、民訴(NY practice), 会社法(corporation/agency & partnership)が終了しています。全体のスケジュールで言うと4割程度でしょうか。

授業には出ることもあり出ないこともあり、適宜やってます。授業に出る場合は、講義の実況中継のようなノート(先日ふれたとおり)をそばに置きながら、1からアウトラインをぱちぱち打っていくことにしました。授業で言っている内容を適宜盛り込みつつ。日本人ではごく少数派です。

最初は他の体験記にあるように出来るだけノートを作成しないまたは既存のノートに書き込むと言うことを仕様かと思ったのですが、読んでいても覚えない・字が汚い・使っているノートが分厚いなどの弊害があり、今の方式に落ち着いています。

とはいうものの、学校の授業の時は、授業の実況中継のようなものはないにもかかわらず、ノートを取っていたのですから大きくは変わりません。個人的にはともに大体予習していない状態で聞くのでそれも一緒。むしろ、ソクラテスメソッドでないぶん、バーブリの方が取りやすい。

ノートの取り方は若干異なります。学校の授業の時は、試験前に教科書を読み返すのは困難だと思ったので出来るだけ分厚いノートを作ることにしていましたが、今回は出来るだけ短いのが主眼。タイトルだけ打つこともままあります。後の情報は択一を解きながら加えていくことにしています。バーブリの授業3時間で大体3-5ページのノートができあがります。1科目10-15ページ程度に最終的にする予定。

この方式の欠点は、Bar-Briの講義録の出来に大きく左右されてしまうこと。できのいい科目はいいのですが、悪い科目については、マルチプルを解いて問題の解説で新情報を得てもどこに記載すればいいかすらわからない場合があります。現在のところ、◎Evidence, ○criminal, ×constitution, property(これは授業が×なだけかな?)という感じ。あくまで個人的な感想ですが。

3 択一(マルチプル)進行状況

6科目あるうち現在3科目目。若干まわりより遅れています。正答率(50-70%)・解くスピード(2-2.5分程度、まま3分)ともに周りよりへこみ気味。まぁ、めげずにやっていきます。

5/22以降で、現在やった範囲(やった順)は、
Criminal/criminal procedure
●BarBri ドリル 12/17
●BarBri Intermediate 47/74
●PMBR 赤本 Criminal 98/175
●PMBR 赤本 Criminal procedure 28/60 (これは周りも悪かった。5割程度が主流?)
●BarBri Introduction 51/74
●PMBR 青本 criminal (ほとんどcriminal procedureなし) 66/100

Evidence
●BarBri Intermediate 49/74
●PMBR 赤本 118/200
●PMBR 青本 79/100

Constitution
●BarBri ドリル 4/17 (!)これは2日目の授業終了を待たずに、予習もせずに問題を解き始めたことが大きい(と信じたい。何せ4択なのに期待値以下・・・)
●BarBri Intermediate 49/74
●PMBR 赤本 途中 31/66(あらあら)

おわかりですね(笑)。見事に竜頭蛇尾。しかも最近遅れがち。今週はpropertyが終わり、contractも開始されるのに・・・どうしたものか情報を収集しつつ思案中。

ちなみに数字は正答率。時間は大抵間に合ってません(笑)。Evidence の青本くらいでしょうか、時間内に出来ていたっぽいのは。載せるのも恥ずかしいのですが、後の参考として。ちなみに周り(時間内にほぼ解いている!)より若干正答率が低いのは前記の通り。

赤本でへこみつつ、青本で回復という過程を経ているのですが、今後青本までたどり着けるか・・・
赤本やっている過程でやっと全体像が見えてくる感じなのに大丈夫かなぁ。

とりあえず6月末のBar-Bri択一模試を視野に入れつつ、ビデオ講義だしなぁ(最後の科目の3日後に模試)と自分に言い訳中です。

また、折を見てアップデートしたいと思います。


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