2007-05-17

卒業式(全学)

大学全体の卒業式がありました。

卒業式は全体のとlaw schoolのに分けて卒業式が行われるのですが、まずは全体のもの。これからlaw schoolのものです。

全体のものは、ガウンを着た人が何千人も集まってちょっと壮観。ドラクエでいうと最後のエンディングみたいなもの。我々全員司祭みたいな服を着て勢揃い。学部によって若干見た目が違う服を着てそれぞれ決められた位置に座ってる。我々の服は院生だからかちょっと豪華。もらったときは何じゃこりゃという色だったが、他の学部に比べて豪華でちょっと満足。

若干不満なのが、主役じゃないところでしょうか。我々は既製服を着てはしっこにすわります。一方、各学部(college) のdean, 活躍したalumni, 図書館の職員(なぜ???)は、めいめい好みの、みんなと違う色をきて中央の段の上に鎮座。しかもみんな座った後に、一列で後から登場。

これって、、、
ドラクエ的感覚では、エンディングでみんながいる中違う服着て一列であとから登場って、、、

明らかに彼らが主役でした。我々は盛り上げ役。天と地(これも古い)や、英雄(ヒーロー)でいうと、武将同士の戦いだけでは迫力が出ないので、とりあえず数で勝負の一色に統一されたエキストラ。。。。

いいんですけどね。(でもちょっとうらやましい)

そういう位置づけだからか、学生は学生で、外野として勝手に盛り上がる。座っているのですが、段の上の人が何か言うたびに勝手に盛り上がる。阪神の試合でヤジを飛ばすのと同じ感覚ですね。昔友人と阪神が弱い時代に試合を見に行き、何かあると、当時の高額駄目外人ディアーさんの名前を連呼していたのをちょっと思い出しました。

ここでは騒ぐほかにものを投げる。「メガホン投げないでください」っていうアナウンスはなく、投げ放題。しかも、入場時にちょうど投げるのに適した小道具までもらう。我々はふにゃふにゃの小槌(判決のやつのスポンジ状レプリカ)。もらったときはみんなで、もうちょっとプラスチックとかどうにか作りようがあるのではないかといっていたのですが、「なぜスポンジだかわかった!」ってかんじ。

全体ではいろいろ飛んでました。紙飛行機やら、ビーチボールやら。はてはリンゴの食った後の芯、ペットボトル、帽子(まだそれぞれ学部の式があるはずでは??)。ちょっとした無法地帯。当たって痛そうな人もいた。ロースクールは全体的にふけているので、他の学部に比べて穏やか。さめているというか、落ち着いているというか。。。若い集団は元気があって楽しそうでした。

段の上で話をしている総長はしつこく騒がれるのを、少なくとも後半は若干いやがっていましたね。「出て行け」ってどっかの知事みたいに叫ぶのかと思いきや、ユーモアを言って自分を慰めていました。つらいなぁ。相当かわいそう。

スピーチ自体は結構おもしろかった。アメリカンアイドルというこちらのテレビ番組への言及から始まって、調和が大切というキーワードを使って全体を語るという構成。でも結論はアメリカ主義・コロンビア主義が世界を制覇すれば調和がとれた社会になりますという、いかにもいかにもアメリカ人的American Standardなお話。ほほえましかったです。

ところで、大学の歴史を「初めて」知ったのですが、アメリカ自体の歴史より古いのにはびっくりしました。日本の場合、戦後という概念はあっても、国自体は、どの組織よりも古いというのが日本人の一般的な感覚だと思うので何か新鮮でした。大学の年表によると、大学が出来てから、NY州法上の法人に組み込まれたようです。

そういえば、無事、卒業証書も受け取りました。でかい紙だ。飾る予定はないので、日本の卒業証書の例で言うと、使うとしたらどっかにコピーを送るときくらい。それなのにスキャンできないくらい大きい。。。

ちなみに、GPA的にはまあまあ。どうなのかよくわからないのですが、感覚的にはちょうど真ん中かな。JDだったら有名な事務所に行くのは難しいだろうねというくらいです。まぁ、自分の人生を思い返してみると、学校の成績で真ん中より上に行けたことは(なぜか)ほとんどないので、「全開で頑張った」と評価してあげることにしました。日本人にサポートしてもらってやっとこさ卒業というのが実体ですが(笑)。

そんなこんなで、無事リハーサル(?)も終了。次はロースクールの卒業式。今度は名前を呼ばれるそうな。長くなりそうだが、楽しめるかな?

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