2007-12-03

浜中トレード追記

まぁ、批判ばかりしていても仕方がないので、希望をもてる資料を載せることにしましょう。

希望を与えてくれる先例は、昨年、ソフトバンクと横浜の間で行われた多村、寺原のトレード。今回の阪神オリックスのトレードと違い、1対1ですが、今回のトレードを投手と野手が2つ組み合わさったものとみれば、浜中ー安部については、野手が格上ということで、類似点が見つけられるので(若干こじつけに近い、汗・・)、これを元に希望的観測を書いてみます。

当時寺原投手は、プロ入り通算16勝14敗、しかも直近3年間に限ると3勝7敗と散々な成績でした。

一方、多村外野手は、プロ入り通算本塁打111本、打点296と、横浜の主軸として活躍しており、国際大会にも出場していました。直近を見ても、移籍直前の年こそ成績が悪いものの、その前2年間の本塁打は、04年40本、05年31本と(いずれの年も3割超)とセリーグを代表する打者でした。スペランカーという不名誉なあだ名はあったものの、いずれも立派な成績です。阪神で言うと金本クラス。

この2人がトレードされたわけです。横浜は、村田が成長してきているとはいえ、よく出したなというのが率直な感想でした。王監督が望めば何でもありか?という感じの。寺原の長所といえば若いことくらいで、それ以外はどう見ても多村が上としか思えなかったので。

ただ、今年の成績に限ってみれば、横浜が正解。

寺原は、今年、プロ入り初の二桁勝利を達成し、最終的に12勝(セリーグ5位、チーム最多勝)12敗、防御率3.36(セリーグ7位)、奪三振163(セリーグ3位)、投球回数184回2/3(セリーグ5位)の活躍を見せます。貯金こそできなかったものの、横浜待望の若手のローテーションの柱として十分すぎる活躍を見せています。チームとしても、三浦と並んで、ローテーションの中核ピッチャーが2名になった感じですね。

一方の多村。本拠地の大きさが影響したか、期待の本塁打が13本に終わったほか、打率も271、強打線に入って増えるはずの打点も68にとどまり、相当期待を裏切った成績に終わりました。特に寺原が活躍しただけに、ファンは、悔しい思いをしたのではないかと思われます。

たしかに、トレードには、このように環境を変えることで選手の活躍状況を大きく変えうる力があります。

今回の阪神ーオリックスのトレードでも、浜中は、過去に4度2桁本塁打を記録し、計70本塁打、269打点。人気面でも上々の選手でした。

阿部投手は、今期1軍登板がなく、プロ入り通算5年間での1軍成績も、15試合登板2勝1敗、投球回数41回2/3、奪三振37と、ローテーションピッチャー(または、今年の久保田)の1ヶ月の成績に近いものに過ぎません。今年のウエスタンの成績でも、4勝3敗、防御率4.63と、5年目の選手としては、期待を感じさせるものではありません。

このため、直前の記事では名前に言及する気すら起こらなかったのですが、高校球児として人気を集め、その後凋落の一途をたどった寺原投手も大活躍をしているのですから、阿部投手の活躍がないとも言い切れません。

ファンとしては、是非是非、ローテーションに割ってはいる程度の活躍を見せてほしいと思います。もう、けっこういい中継ぎはいりませんので。どうしても先発がほしいです。

ちなみに、今話題になっているクライジンガー、阪神に獲得する交渉術はないとみています。最初に名前が出て、そのとき気が大きい発言がつづき、その後、有力な相手が出るや、話題になる金額が下がるのはいつもの阪神の負けパターンです。

外国人はあたりはずれがでかいので、獲得できないこと自体はいいのですが、この秋は、福留の件といい、号令ばかりがめだち、狼少年化しかねないのではないかと、若干危惧しています。

いわなくてもいいんです、行動してくれれば。

せっかく、オーナーも、球団社長も、監督も、いつになくそれぞれの仕事ができそうな人がそろっているのだから、reputationを大事にしてもらいたいものです。

でも、もうちょっとこの冬トレードしてもいいんじゃない?相当ひどいよ、今年の成績。

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